山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

誇りある生き物

年明けの怒髪天のツアースケジュールが発表になったと思ったらビックリ。
なんと東京はZeppだわ福岡はLOGOSだわ。
「そんなバンドになったんですねー!」とひたすら感心。
怒髪天、楽しいからね。家族で出かけたいけどなあ。

昨日の怒りの件。
よーく考えてみたら、あの作者って全然笑えないギャグマンガ描いていた人じゃん(冷笑)
笑えないギャグマンガを描いてた人が、一発逆転を狙ってお涙頂戴感動に似た自己愛撫的な尊敬クレクレ物語を描いたって事か。

<B>わっかりやすーーう!</B>

で、それにうかうかと乗っかっちゃって、「感動しました!」「涙が止まりません!!」とかいう感動のレビューが殺到するわけね。
なんだ、世間てチョロいもんだなあ。

ま、ちゃんとした人はそんな本、手にもとらないんでしょうけどね。
とったワシの負けー(ーー;

感動て、お安い、手軽なものになっちゃったんですね。
生きとし生けるものに対する畏怖の気持ちというか。
命あるものの気高い魂とか。
その間に流れる何か熱いものとか。
そんなモノは21世紀の世の中、生き絶えてしまったのかも知れません。

去年、次女子の国語の教科書に椋鳩十の猟師と雁の話<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%80%A0%E3%81%98%E3%81%84%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%A8%E3%82%AC%E3%83%B3">「大造じいさんとガン」</a>が載っていたのですが、コレが素晴らしくてねー。

読んでて感動して泣いちゃった(てへっ♪)<

雁の群れの頭領「残雪」(羽に白い部分があるのでこの名で呼ばれている)と猟師のおじいさん、大造さんの間に繰り広げられる知恵比べと二人の間に芽生える不思議な友情とも思える絆。

野生、自然、そして生命への限りない畏敬の気持ちがあらわれている作品で。
感動しましたねえ。
そうですよ、日本人にはこんな感性がちゃんと備わっているはずなんですよ。

それは猟を生業としている大造じいさんだけでなく。
実は現代に生きる日本人にもあるはずの感覚だ__と漠然と思います。
生命に責任を持つこと。
生命に尊敬の念を抱くこと。
たとえそれが動物相手でもね。

星守る犬」の何がダメかというと、この生命に関するリスペクトが微塵も無く、戦わずして死ぬことを最高の美徳とする悪い意味での左巻き文化がいやらしく臭い立つ部分である。