山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

受験余話

そう言えば、合格の報告に高校に行った際、ウチの長女子を中学にスカウトしに来て下さった先生と久しぶりにお会いしたんでした。
その時、その先生が、
「今日は教頭先生があなたの出身校の隣町の中学校にキャンペーンに行かれてますよ」
とおっしゃっていたんですよ。
その時は「ふーん」としか思わなかったんですが。

その数日後、長女子が高校に張り出される合格者一覧の掲示板の写真を撮るために再び高校を訪れた際、担任の先生が現れて、こんな話を教えて下さいました↓

3/8のお昼ごろ、長女子の出身校の隣町中学校を訪れた教頭先生、廊下を歩いていたら、その中学校の女性教諭に突然呼び止められたそうです。
「失礼ですが●●女子高校の先生でいらっしゃいますよね?もしかしたら、Sの事をご存知ではありませんか?」
と、その女性教諭が訊いてきたらしいです。

教頭先生、ちょっと驚いて、
「Sさんなら今朝、担任からのメールが届きまして、見事、九州大学に現役で合格しましたよ!」
と伝えると、その女性教諭、「え!?Sが??」と言ったまま言葉に詰まって、そのまま廊下で泣き出してしまったそうです。

はい、つまり。この教頭先生に話しかけてきた女性教諭こそが、ウチの長女子を中2中3の二年間担任して下さったK先生だったのです。
今は転勤なさって、隣町の中学にお勤めです。

そもそも、この女先生が勧めて下さらなかったら、ウチの家族には誰一人として長女子を私立の特進クラスに入れようなんてアイデアは無かったんですから。
大学に対する展望も夢も特に無く(苦笑)
「ま。高校時代は好きなことすればいいさ」程度にしか考えてなかった一家だったので(ーー;

多分、この先生に出会わなければ、深く考えもせず。
この地域のそこそこの進学校椎名林檎母校)に通って、お気楽で楽しい高校生活を送りながら、
「大学?そうねー?行くのかなー??」と漠然と3年過ごして、きっと今頃は、
「どうしよう。ドコにも合格出来なかったし…フリーターにでもなるか?」
と親子で話あってた予感…(ーー;

まさにウチの長女子の「恩師」と呼べる方であります。
「Sは大学を目指しなさい」と道を作って下さったお方です。
家に帰ってきた長女子、泣きながら、教頭先生が隣町中学で体験した話を聞かせてくれました。
思わずワシも貰い泣き。