山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

懲りない男

と、言う訳で、夫は夜11時過ぎに帰宅。
「家に帰って来て、お腹がすいていたら可哀想」とワシが用意しておいた「おにぎり」も食べずに風呂に入って就寝。
映画を二本ハシゴして来たようで、「満足した」そうです。はいはい、よかったねー。
翌朝、改めて「何見て来たの?」と夫に聞きますと、
ダークナイト」と「スカイクロウラー」だったそうで。

「ふむふむ、どっちも面白かった?」と聞きますと、ダンナ、「はっ」とした顔で振り返り、
「もうね!『ダークナイト』最高よ!!アナタも見なさいっ!!ヒーローもの映画の最高傑作よっ!!!」

と、まるでおすぎみたいな事を言うですよ。
「行きたいけど、時間が合わねえなあ」(今、「ダークナイト」はもう昼時と、夕方、最終上映の3回しかやってない。主婦が家を空けられる時間じゃねえよ<ライヴだったら平気で家を空けるくせに<いやいや、「ライヴと映画の両方で家を空ける」というのはさすがのワシでも良心が痛む。「どっちかの理由で、年に数回の夜の外出が許可される」となったら、ライヴをとるというダケの理由)

「て事は、『スカイクロウラー』はトホホだったのね?押井ファンの癖に!受け入れろー!!ちゃんと責任を持って自分の趣味を受け入れろー!!」と夫を攻撃するワシw
「いや、もう、アレは見た順番が悪かった!『ダークナイト』の直後に『スカイクロウラー』はいかんかった!世界が甘ちゃんだった」と夫。

___そんな押井守作品はいつだって、モラトリアムの甘ちゃん世界じゃん。何を今更言うのだこの男は。
「そこが良いんだろー!?永遠の少年wってのが。受け入れろー。貴様、自分の好みをコレだって受け入れろーよーー!!」
などとは口が裂けても本人には言いませんw
ワシは良い妻です。

「なんでこんな簡単な事がこの事態に至るまで判んないのかな(前回の劇場作品で思い知ったんじゃなかったんかい)」と思いつつ、「ま、コレで押井作品から卒業すればいいか」などとタカをくくっているワシw
でも次の劇場作品が公開されたら、いそいそと喜んで出かけて行くんだろうねこの男は。

「懲りない男だなあ」
「アヴァロン」の時も「イノセンス」の時も、「見た後、妙に無口」だったんだよねー。
今回初めてじゃなかろうか?この男がはっきりと「ダメな部分」に言及したのは。