山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

長崎MCさわおはよく喋る男 1

「ハイアーグラウンド、行って来たんだが…出演時間が一番熱い時間帯で、平均年齢42歳のバンドに対する仕打ちじゃないだろう?ってぐらい暑くて。しかも、会場がHYとか湘南乃風のファン子ばっかりで。コレがロックンロールに燃える会場だったら、オレだってメラメラと気持ちが燃えて来て、『よしっ!オレもやるぞ!!』って気になるんだが__コレが…前の方に居る湘南乃風のファンらしきお姉さんが、オレらを見てがっかりしたような、違うのに?みたいな、物凄く悲しい顔をするんだよ」

「そんなオレだって悲しいよ!!って思いながら演奏していたんだが__すると、そのお姉さん、悲しそうな顔をしながらもついつい思わずオレらの曲に乗っちゃってんだよ!wさあ、そんな湘南乃風ファンのお姉さんもノリノリにさせた曲、『Tokyo Bambi』聴いてくれ!」

「Tokyo Bambi」演奏(ライヴで聴いたら、なんてギターの音が凶悪でがっついた曲なんだ!すげえロック!!)

「で、ハイアーグラウンド終わって、もう後の出演者は見ないで先にオレ一人、市内に帰ったんだよ。他のスタッフは後片付けとかあるから、『じゃあ、集合時間は二時間後ね』って言って」

「先に市内に一人戻って来たら、やたら腹は減っているし、喉は乾いているんだよ。で、生ビール飲みたくて、ついでになんか食べようと思って、餃子の店があったから一人でフラッと入ったの。で、そこで餃子とビールとキムチを頼んで一人で飲んでいたら、なんと隣の席の奴がファンで!『山中さん、さっきはお疲れさまでした』って話しかけてきやがって、そいつもハイアーグラウンドの帰りなんだよ!!」

-場内爆笑-

「なんかオレ、この状況ってまるでオレが一人で寂しく打ち上げしている最中みたいに見える気がして!『いや、コレは違うんだ!この後スタッフやみんなと待ち合わせしてて、そこでみんなで改めて楽しい打ち上げをやる予定にちゃんとなってんだよ!今のコレは打ち上げじゃないんだ、たまたま腹が減ってて喉が渇いているから、この店に入って食べているダケなんだよ!!』って猛烈に言い訳したくなって__でもそしたら、オレってどんだけ餃子が好きなんだよって言うか、なんかそんな風に見える気がして」

-場内再度爆笑-