山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ワシとボイスとさわお(猫)と猿と

仕事から帰ってきたら、我が家の前にミニパトが止まっていた。
「ん?ケーサツ??」と見ると、初老の男性と20代の男性がウチの前のミカン山の中をウロウロと歩き回っている。
目が合ったら会釈されたので、
「ご苦労様です。何かありました?」と訊くと、
「猿が出たとの通報がありました」と、初老の男性がおっしゃる。

「はあ、猿ですか。10年以上前にも一度出ましたが、それ以来見てないですね」と言うと、
「●●さんでしょ?お宅から通報があったんですよ」と、初老の男性。
「え?ウソッ!?」と言いつつ、家の中に入ると、夫が通報した由。
卒業式で高校がお休みのため、タマタマ家に居た長女は「猿は見てない」と言う。

「警察の人が家の前に来ているよ?」と夫に言うと、
「あ、気づいてなかった」と言って、夫は外に出る。
ワシも後をついて行って一緒に話を聞いていると、ミニパトに乗ってやってきた二人組は町役場の人であった(二人とも桜のマークの白い長靴姿<桜田門のマークみたい)

町役場の人の話によると、
・最近、猿の目撃情報が多い
・最も最近で目撃されたのは、山の反対側斜面の一戸建て団地にて
・その猿は体長40センチ程度の子猿らしい

すると夫がデジカメを保ってきて、「これですか?」と自分が撮影した子猿写真を役場の人に見せる。

なんと、我が家の中庭に面したガラス張り階段室の屋根の上にいる子猿画像(--;コンナモントッテタンカイ
「しばらくは裏山に居たようですが、もう山奥に帰ったのかもしれませんね。犬が反応してませんから」と、夫、ボイスを指す。
役場の人と夫、「ふむふむ」なんて言いながら我が家の庭を一周。

ワシとボイスは中庭で、「ボー」とたたずんで、ガラス張りの階段室を見上げたりしていたのだが。
中庭のエゴノキが揺れていた。

「役場の人と一緒に裏山の様子を見に行ったのかな?」と思ってエゴノキを見上げると、枝と枝の間から、「手のひら大」の「なんだか赤いモノ」が見えている。
「ん?枝になにか引っかかっているのか?」とよくよく見たら…

サルでした_| ̄|○orz
ボイスと一緒に、超至近距離で「シミジミ」と猿を眺めてしまいました(--;

「ひぇー!猿が居るー!!」
と叫んだら猿は山奥へ。木の枝を伝って逃げてゆきました。

おかげで廊下の奥でさわお(猫)が勝手にフードを食べていても、「猿かも!?」と思って必要以上にビクビクと暮らしております。