山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

野生動物のシーズン

夕方、夕刊をとりに庭先にある郵便受けまで出て行ったら、なんだかボイスの様子がおかしい。
遠くを見ながら、「キュンキュン」と鼻を鳴らしている。
「?野良猫でもいるのかな?」と思ってやり過ごそうとしていたら、二階の窓から次女が顔を出していて、
「今、そこに変な動物がいた」と言う。

「え?どこ??」とキョロキョロするが見当たらない。
「たった今、ウチの前の道(下から上ってきた車が通れる山道は、ウチの前で行き止まりとなっている)で茶色い変な生き物が二匹で喧嘩してた」と次女が言う。
「どんな動物?」と聞くと、
「茶色でシッポが黒い変な動物」と言う。

「二匹が喧嘩してて、一匹が畑に逃げて、もう一匹は道を下りて行った」と次女。
「ふーん」と言いつつボイスを見ると、明らかに「あっち、あっち」とワシに向かってアピールしている。

「だめだめ、追いかけないよ」と夕刊を持って二階に上がると、次女が、
「なんか、背中が盛り上がった変な生き物」と主張する。
「ふーむ」と応えつつ、「あ」と思い出した。

数日前に、夜暗くなってから長女を駅に迎えに行った帰り道、車で自宅近くの工事現場(用水路の工事で大きな穴が開いている)横を徐行で通過していたら、長女が突然、
「うわ、お母さん!アレアレ!!」と大声をあげるので、
「なになに?」と目を凝らしたがもう通り過ぎちゃってて、その工事現場に何があったのかをワシは良く見てないのだが、長女が言うには、
「工事現場にアナグマhttp://ja.wikipedia.org/wiki/アナグマ)が居て、なんかしてた!!」んだそうだ。

「工事現場の穴に魅かれて山から下りてきたんだろうか?」とその時は話していたのだが。
そうか、そんな季節か。

みなさん、知っていますか?「夏はアナグマの季節」ですよ。
山からアナグマが下りてきて、新たなる地下帝国を建造する為に、勝手に人ンちの床下とか停めている車の下に潜り込んで、
「ココにオレの新居を造るんだー!ギョーー!!」と主張する季節です。orz
因みにこんな感じで主張します↓
http://outback.cup.com/anakuma.html

アナグマはね、頑固でね、絶対自分からはどかないんですよ。
「お願いー、出て行ってーー」と棒で突いたくらいじゃ逃げません。反撃してきます。
その分、イノシシよりタチが悪いかも。
イノシシは秋?冬にかけて出没しますが、アナグマは初夏?夏にかけて登場します。