山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

夫が乱心

さっき、仕事から帰ってきたら、我が家の二階、南側リビングの外壁に、堂々とスカパーのアンテナがガッツリとネジ止めされているのが見えた!
「うわ、何?このなりふり構わなさ加減!!」と口に出てしまう。

我が家の庭には工事の人の車(ルーフに高所作業用梯子搭載)
「ボイスは?」と見ると、工事の人が家の中に入っちゃったので、自分がウォッチする人物が居なくなったのがやたらと寂しいらしく(好奇心が強い犬なので、目新しい人が家の中に消えるのが寂しい)ワシの目を見ながら、「きゅっきゅっきゅ?」とすすり泣いている。

家に入りながら、
「ちょっ、何よコレ?あんまりじゃない?」と夫に文句を言うワシ。
「設計者の了解も取らずにこのなりふり構わないアンテナ工事の所業は、いくらなんでもあんまりだという気がするわよ!」とクレーマーに変身。
すると、夫、
「だってさー、今のBSアンテナがある北側の屋根の上に一緒にCSのアンテナを乗せようとすると、料金が1万5千円もかかるんだもん」と澄まして言う。

金額の問題かよ!?って言うか、あまりにもミットモナイ!
山道を登ってきた人が見る風景が、面妖な灰色の箱形の家で、しかも堂々CSアンテナが外壁にアームに支えられてガッツリついているのって、物凄く嫌な風景だと思うんだけど…
なんか、宇宙の電波を拾っている家に見えるんですけど…
なんか、すごーく嫌な感じの家に見えるんですけど…
夫のこの「なりふり構わなさ加減」がオソロシイです。ちょっと頭がアレになっちゃったのかもorz

ワシはテレビを殆ど観ない生活をしているのでなんでスカパーをソコまでして入れたいのかが全然理解できないのだが。
どうやらこの夫の乱心は、「昔のF-1中継を観たい」一心からの行動らしい。
「スカパー、そんなものもやっているですか」諦めた瞳で力なく言うことしか出来ないワシ。

まあ、プラモとF-1だけが生き甲斐の男なので、
「自分のお小遣いの範疇でやってね」と念を押して、今日の所はオシマイにした。

あ、そう言えば。
「発育ステータス」のDVD「御起立ジャポン」は夫のモノなんだが、思わずワシは観た後に、
「なんでこんな凄いDVDだって教えてくれなかったのよ!?」と文句を言うと、
「だって、観た当時の感想は『あぁ、林檎ちゃんってダメな子ちゃんなんだな…』で、もう二度と観てないなんだもん」
そうね、椎名林檎側からすれば、そんな結論かも。