山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「発育ステータス」

ダンナがかつて熱烈な椎名林檎のファンであったので、このDVDがウチにあったんだが。
実はワシ、あんまり彼女が好きじゃなくて(ファンの皆さんゴメン)

なんと言うか、彼女に対しては、「ミュージシャンというより戦略家」という印象が強くて、ワシは割りと音楽というものに対して「感覚的なもの」「無垢なもの」「本能的なもの」を求めるタイプの音楽聴きなものだから、まあ、「ある程度の魅力があるのは認めるけど、積極的に夢中にはなれないタイプのミュージシャンだなあ」位の認識であった(正直な話し)

なんで彼女がこの「発育ステータス」というバンドをやった時も、「なんだよ、ナンバガnumber girl=ワシが大好きなバンド)のお力を借りて、お姫さまのバンドごっこ三昧かよ?」という印象で、もう、全然、家にDVDがあるのに、「敢えて観たくない物件」であった。

でもやっぱり、どう考えても田渕ひさ子(元number girlの紅一点ギタリスト)のギタープレイが気になって、しかも最近になって、「椎名林檎田渕ひさ子に憧れてギターを始めたらしい」という話しを聞いて、「あ、やっぱり見なきゃ」と重い腰を上げてDVDを引っぱり出して見始めた次第。

さて?ソコでワシが観たものは??

「な、な、なんですか!?コレは!?こんな凄い映像だって、誰もワシに教えてくれんかったしーー!!」(叫)
コレは椎名林檎が「自分のバックで田渕ひさ子にギターを弾いてもらいたい。一緒にセッションして曲も作ってみたい」という夢?を実現させる為に行ったプロジェクトみたいなんだが。

…物凄い残酷なモノを観てしまった気分(複雑)
曲作りの最中も、もっぱら「戦略としてのアプローチ」でやる椎名林檎
彼女の話す事がさっぱり理解できないという風情で、居心地悪そうにスタジオ内に居る田渕ひさ子
そしてリハーサルは終わり、いよいよライブ当日になる。
そこで何が起きたか?
もう、恐ろしい事が起きるんですよ!!(力説)

多分、椎名林檎本人にも「何が起きるのか?」の予感はあったんだと思う。
そこで彼女がとった対策(?)は「ベースを三人にする」であった。
いいですか、みなさん!「ベーシストが三人!!」ですよ?コレは「異常事態」です。
でも田渕ひさ子の爆裂ギターはそんなものじゃビクともしないんですなコレが(畏)

ものすごい存在感と圧倒的なセンスでベース三人をみるみる薙ぎ倒して行き(明日に続く!!?