山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

通りすがりの不審者です

その出産ビデオ授業の目的っつーのはトドのつまり、「命の大切さを知って、自分の両親に感謝。人は等しくこのように大変な思いをしながら生まれてくるのだから、人の命はみな、大事だね♪」という事らしい。
まあ、その後のレポート提出だって、心にも思ってない美辞麗句でソレらしい事を書けばきっと合格点が貰えるんだろうな。と、なんとも暗たんとした気持ちになってしまう。

だってさー。
そんな「心に露ほども思ってない事を書く(書かされる)」のって、教育的にドウなのよ?
ソレは真の人間教育と言えるのか?
コレ(先生の予想を裏切らないレポートを書く事)っていわゆる、出来レースとドウ違うのよ?(違)

先生のご機嫌取りみたいな事は、我が子にはして欲しくないなあと思いつつ、
「レポートにはナンテ書いたのよ?」と後で訊くと、我が娘、澄ました顔して、
「いやあ、ラマーズ法の呼吸を指導する看護婦さんがなんか変な宗教の信者みたいで気味が悪かったって書いたよ」
だって…orz

もう長女の、一学期の家庭科の成績評価は「地を這う」な(確定)
でも良いよ。自分に正直で。結構!母は受け入れるぞ(成績悪くても)
その感覚を大事にしつつ、大人になってください。
君の今のその感覚は、とても大事だ。
なーーんて。実は長女は全教科、平均してとても成績が良いので、こんな事言ってられんのね、ワシ。
ホント、嫌な親だぜ。
「基本勝ち誇り」だもんな。

そんなこんなで学級集会も終わったので、担任(美術部顧問<いつもいつもお世話になっております_ぺこり)に「美術部を見て帰っても良いですか?」と了解を取り付け、さっそく部室に乱入。

今、横長い紙に水墨画を描いている最中なので、
「君たち、水墨画の描き方は判っているのかね?」と言いつつ、
「ワシにもなんか描かせろ」と威して、墨と筆をゲット。
「見てろ、水墨画の描き方はコウだ」ととりあえずのテクニックを教える。

「あ、そーいう順番で描くんだ!?」とか言っているし>我が娘(美術部部長)
「とりあえずのコツはこーいう事だ。これを肝に銘じて描き続けなさい」ととりあえず、大木一本とコウノトリ二羽を描いた所で、「お手本終了」とする。

後日、美術部顧問がその絵を見て、
「ナニー!?この極端に巧い絵はー!?」と絶叫したらしい。すると美術部の子が、
「通りすがりの不審者がお手本に描いてくれて、去っていきました」と言った由。