山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

おじさんネタ二題

と,いう訳で農水省の検査が入る日の朝。
ワシは忙しく、売り場と事務所を往復して、お役人を迎え撃つ(^^;準備をしていたのだが。
何度目かの往復の時に、暗がりの通路からなにやら争う声が聞こえてきた。
「?なんだべ??」と暗がりに目を凝らして見やると、なんとそこにはバチキ突き合わして、
メンチ切りながら互いのつま先同士を合わせてグイグイ押し合っている怪しい中年男性二名の姿が!?

「わ!?なんだよ、こんな早朝から酔っ払いの喧嘩か!?」とよくよく見ると、なんとその
「揉めている最中の二人」は片方は上司。片方は出入りの業者であったorz
「なにやってんだよ!?もう、農水省の人が来ちゃうのにぃー!」と思いつつも、とりあえず、
「触らない触らない。見てない見てない」と知らん顔して自分の仕事をさっさと片づける。

ソウコウするうちに農水省の検査官が入り、伝票と商品の引き合わせやらドタバタと仕事が進んでゆく。
「やはり、検査官が入る日に上司が暴力沙汰を起こすのってマズイよなあ」
とか気を揉んでいたら、さっきのもめ事はそのまま殴り合いには発展しなかったらしく、
上司が涼しい顔して登場。
「よかった、殴り合いにはならなかったんだ」と胸をなで下ろす。

産地確認の方は、先週から水も漏らさぬ再確認体制をとっていたので、検査官の方からも
お褒めの言葉を戴く。
この日、農水省からの検査が入る事は前から判っていたので、数日前から
その事を一番心配していたワケだが、まさか「他の心配事が出てくる」とは思わなかった(--;

結局、その朝の暴力沙汰寸前事件は丸一日尾を引いて、上司は一日中、電話にかじりついて
各方面にクレームの電話を入れていたよ…
いやー、久しぶりにオッサン同士の喧嘩なんか間近で見ちゃってビックリした。

夜、ジャック・タチの「ぼくの伯父さん」を見る。
娘ズに「コレ、お母さんの好きな映画だよ」と教えると、娘ズも見てゲラゲラ笑っている。
「なんかおかしくて可愛い映画だなあ」と長女は感心していた。

このジャック・タチの伯父さんスタイル(ステンカラーのショート丈コート+蝶ネクタイ+
チロル帽+丈が短いパンツ+シマシマ靴下+デザートブーツ)
は、ディズニーの「101匹わんちゃん」にてパクられる事になる。
それくらい、とっても魅力的。