山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

家族専属司書のオバチャン(ワシ)

昨日、子供たちが帰ってきた時に思い出して聞いてみた。
「今朝、クルをベッドに寝かしつけたのは誰?」
すると子供たち、二人ともキョトンとしている。
「クルがどうかしたの?」と聞いてくる。

どうやらクルは自分で布団に潜り込み、枕を敷いて布団をちゃんと肩まで掛けて寝ていたって事らしい(--;
「実はかくかくしかじか」と子供たちに解説して写メールで撮った、「クルの枕装着肌掛け布団で高いびき寝姿」を見せる。
子供たち大喜び。

最近、長女がウチの書庫に入り浸って蔵書を色々読みあさっている。
随分、本は処分したので、一時期ほどではないが、ウチはやっぱり「本が異様に多い家庭」である。
長女は宝の山を見つけた気分で毎日書庫に入り浸っては、「次なる獲物」を探しているという訳。

最近は「ミザリー」(スティーブン・キング著)を毎日コツコツ読んでいて、学校にも遊びに行く先にも必ず携帯しては「うぅうぅ、オショロシィ…」とか呟いていた。
昨日やっと読了し、その感想をワシに教えてくれる。
ワシはその感想を聞きながら、「この作品の鑑賞ポイント」とか「次に読むべき作品」を教えたりする。

長女からの質問は、「なんでペンギンが南を向いてなきゃいけないのか、ソレが何をどうして主人公の境遇に影響するのかが判らなかった」であった。
なので、そこを解説。
「ペンギンは南半球の生き物だから、南に常に憧れているのでアニーはいつもペンギンを南に向かせて飾っておいたのね。でもポールにはそれが判らなくて、自分がチョットそのペンギンの置き物を動かした時に大して何も考えずに、向かせている方向がドッチだったか?なんて気にもしないで置き直しちゃった。でもアニーにはアニーの理屈があってそういう置き方をしていたから、ペンギンの向きが変わっているだけでポールが家の中を動き回っていた事が瞬時に理解できたのね」
すると、長女、「あ!そうか」と納得。
「ココで何が怖いかというと、そういう置き物のペンギンの気持ちにも思いが至るような心優しい女性らしい側面も怪物のアニーが持っているというのが、恐ろしいポイントなのよ」と更に解説。
「気がつかなかった!そうかー、余計に恐ろしいなそういう部分が判ると」と頷いていた。

図書館に「ミザリー」のビデオを探しに行くが、あいにく貸し出し中。
しかし、愛読中の水滸伝北方謙三)の続きとライトノベルのシリーズの続きがあったので「大漁大漁」と大喜びで8冊も本を借りる。