山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

『笑う蛙』

はあ忙しい。
ボカシを入れて密封してオイタ生ゴミがタマッタので、庭の各所に埋めて廻る。
特に実がなる木の根本(と、バラ)
ついでに庭の各所も点検。
ユキヤナギのツボミがイッパイ。バラにも新芽がイッパイ。
庭は滞り無く今年も繁茂するらしい。

両手に堆肥の匂いを着けたまま(石鹸で洗っても匂いが落ちなかった)ボイスと散歩。
「あ、そうそう。首輪を買わなきゃ」と心にメモする。

久しぶりにボイスの GF犬、ハルナちゃんに会いに行く。
天気がイイのに、納屋の奥でヒルネ中であった。
「ハルナちゃん?」と声を掛けると、シッポをフリフリ挨拶に来てくれる。

なんか久しぶりに会ったら、見事に落ちついた、「大人の雌犬」になっててビックリ。
以前のようにしゃにむにボイスに向かってイキナリ、「もう!ボイス、大好きー!!」と両前足タックルとかカマシて来ない。
大人しく、ボイスを見ては嬉しそうにはするが、パタパタとシッポを振りながら、静かにボイスの匂いを確認するだけである。

「おぉ、大人になっている!?」
毛並みも以前にもまして飾り毛が豪華。色がさらに茶色がかって、「小型ゴールデン」という感じになっている。
MIXは毛の色も年々変わるので、飼っていると面白いんだよねえ。

掃除機をかけて古紙回収の古新聞整理。
午前中に家事を片付けて、午後はビデオを観る。

『笑う蛙』(大塚寧々主演、平山秀幸監督)
なんと言うか、うすらすっとぼけたコメディで、この前観て、全然笑えなかった『ズーランダー』(ベン・スティーラー主演&監督)よりも断然笑えた。
この同じ平山監督の『OUT』は劇場まで足を運んで、怒髪天のあまり「金返せー!」と叫んだ映画であったが、コッチ(『笑う蛙』)は良かった!

その原因は多分、『笑う蛙』は監督自身が「よく知っている世界を描いているから」だと思う(ダメ男M夫ワールドへよ?こそ?)
『OUT』の原作に描かれている、女のピカレスクロマンとかハードボイルドや友情ナンテのは、この監督の中にはナイモノだから、ソレを要求したってダメダって事はこの監督が映画化すると聞いた時点で「ダメダ」って事に気がつけなかったワシの方が悪い。
金を使ったワシの負けである。

大塚寧々の天然ナンダカ単にダイコンなんだか不明の「ほにゃほにゃした演技」がこの奇妙な世界によく似合っていた。