山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

甚五郎、非情のブルース?

明け方、「何者かが、廊下でナニカを引きずりながら歩いている音」が聞こえた気がして、唐突に目が醒めた。
時計を見ると「3時50分」

サスガに家族は全員眠っている。
「ナンの音?」と耳をすますが、もう聞こえない。
「まさか、空き巣?」(<家人は寝ているが家にいるのに、「空き巣」と言うのだろうか?この場合)とか思うが、人の気配があるわけでなく、廊下を歩き回る人が現実に居るってワケでもないので、「気のせい?夢??」と思ってまた目を閉じた。
当然、次の瞬間、深い眠りに落ちていった。

朝、子鬼の弁当の日なので、夕べの残り物のツクシ炊き込みご飯(コレがとっても美味しくできた!)や、カボチャコロッケやソーセイジ、卵焼きを作って弁当に詰める。
「やっぱり水筒がいる」と子鬼が言うので、水筒にハトムギ茶も詰めて持たせる。

今日は図書館に行くので、その前に家事を片付けておこうと洗濯物を干して居たら、ダンナが「ん?寝室にナニカ居る?」とか言い出す。
「え?」とダンナを見ると、ダンナ、突然二階に駆け上がっていって、掃除機片手に階段を駆け下りてくる!
「あ!ベッドの下にナニカ猫どもが獲ってきた獲物が居るのね!?ナニッ!?ナニッ!?」と思わずパニックになるワシ。
ダンナ、掃除機を寝室に持って行きながら「トリがっ、トリがっ!」とか言っているし。
しかし、正解は野鳥が寝室に飛び込んできて暴れているだけであった。寝室の中、野鳥の羽だらけになる。
「猫どもは?」と見ると、ベッドの掛け布団の上で抱き合って眠っているし(o_ _)o

今朝方の「ナニカを引きずる音」の正体は結局ナンだったのか?不明のママである。
猫(多分甚五郎)が野鳥を獲って来て、ソレをくわえたまま、廊下を移動している音だったのだろうか?
と、言うことは獲ってきた野鳥は、もう甚五郎が羽を一本も残さずに食べちゃったって事?(遠い目)
つまり、「今、現に目の前にいる野鳥に目もくれない」って事が、「今朝、もう食べちゃったモンね」という証拠に他ならないって気がするのだ。
実は、昨日も甚五郎の獲物がベッドの下から出てきた(野鳥の片翼のみ)ばかりだと言うのに、二日続けてかよ!?

さて、久々に図書館に出かけて、『瓜と龍』(福音館書店)を借りる。
「物語とヒト」という大命題を、ただ今ワシは勝手に研究中なので、このシリーズをずーっと読んでいる。
あとは遠藤周作と、子鬼の絵本。