山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

大人げないワシ

月末である。
いつも行く銀行が七月の中旬に他店舗と統合されてしまったために、混みあう違う店舗へ行くハメになっている。
銀行から銀行へ。郵便局へと彷徨い続け、振り込みを続ける。
子鬼の手を引いて、炎天下、ウロウロ&オロオロと歩き回る。

その隙も子鬼はマメに「ジュースージュースージュース買ってぇ??」「オモチャ屋に行くんだってバー!!」「ソッチには行かないの?、スーパーに行くのぉ?」と叫んでいる。
「もう、だからついてこないでって言ったのに!無理矢理ついてくるからこんなメに遭うんだよっ!」とワシが言うが、子鬼は当然聞き入れ(るワケが)ナイ。
「うっきぃ?、ココに入る?!」と菓子屋の前で仰向けにのけぞる。
仕方なしに「じゃあ、お姉ちゃんへお土産でも買っていこうか?」と店に入る。

アレコレ見て、シューロールケーキ¥600を購入。
「まあ、コレなら失敗も無かろう」とベーシックなケーキを選んだ。

郵便局では通帳を新しくしなければならなかったが、窓口受け付けの順番のカードをとろうとして、既に20人近い人が並んでいる事実に気がつき、回れ右をして家に帰る。
自宅近くの郵便局で通帳を新しくして貰う。
ほんの1?2分で出来上がる。田舎にも良いところはあるさね。

家に帰ってヒルメシ。
デザートにさっき買ってきたロールケーキを出す。
あまりの不味さに家族全員悶絶。クリームの味が昭和30年代風。

「このロールケーキに巻いてあるのはシュー皮って説明書には書いてありましたが、もしかしたら博多にわか煎餅の間違いではありませんかっ!?」と叫ぶ。
普通、「シューロールケーキ」と言えば、柔らかいスポンジ生地に生クリームと薄いクレープが巻いてあるモノだと思うのだが・・・・
コレはにわか煎餅(♪たまに??は??けんかぁに??ま??けてこいぃ???♪)が巻いてあるとしか思えないし。
ソレくらい「固くてボソボソした食感」である。
こんなモノに600円も払ったかと思うと「ケチ女」の血が、申し訳なさのあまり、「滾(たぎ)る」ねっ!!

この商品を開発した人物は世間のケーキというモノを食べたことがないのかもしれない。
久々のダツリキ(脱力)食品であった。
「コレなら、石村萬生堂のマロンロールの方が100倍マシであるっ!」食後、思わず泣きながら宣言するワシ。
食い物のことでココまで真剣に怒るのも大人げない。