山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「紅天女はビョークに決定!」byダンナ

「ぽっぽや」読んじゃった。原作は映画そのまま(吐)
@田次郎がTVで、「ボクの小説はオジサンの読者が多いけど、決してオジサン向けではナイ。若い女性の方でもイケルはず」としゃべってオッタわ。気味の悪い表情で。
「あんたの小説は『寂しいオジサンのタメの小説』なんだから、オジサン以外は読まない!!オジサンのタメの宝塚、オジサンのタメの戦前の少女小説(と言ったら戦前の少女小説に失礼)なんだから!朝から寝言ほざいてんじゃねーぞ、オラ!!」と、テレビに向かって「地獄突き」をカマス

やはり、ドー考えてもこのオッサンはイヤだ。
自分はブライアン(無頼モノ)気取りで、堕天使気取り、悪行気取り、滅び行くモノなのか?あ?♪(あ、いつの間にか「ドビッシャー男」byエレファント・カシマシ歌ってるし)

「ダンナ、帰りが遅い」と思っていたら、「ダンサー・インザ・ダーク観て来ちゃった」と言いつつ帰宅。
「ドーだった?」と聞いたら、
「ヨカッタ。泣いた。危うく、声を上げて泣き崩れるトコロだった」と言う。
「そうかね」と言うと、
「アヴァロン観ないで、コッチだけ観ればヨカッタ」と言う(押井ファンぢゃナイのか!?)

最大の「泣き崩れポイント」は、ジェフ(セルマに好意を持つ男性)に「どうして子供を産んだ?遺伝の病気があると判っていながら」と聞かれて、セルマが答えたその内容だったトカ。
ワシなんか「そんなの、アったり前ジャン!人間は戦争だろうが環境破壊だろうが核の傘の下だろうが子供を生むんだよ!!」位にしか思わなかったが、ダンナは感動して「声を上げて泣き出しそうになった」らしい。
でもってビョーク演ずるセルマが歌い踊るシーンではもう、全然冷静になれなくてタダタダ、ボーダの涙だったらしい。
ワシは結構冷静に観ていて、例の「デジタル・カメラ100台を一斉に回して一発撮りの、動く列車の上でのミュージカルシーン」なんか、「大したことナイじゃん。実際に使えた画像って10台分くらいか?」くらいにしか考えてナカッタ(この辺がワシの「腹黒さ」の所以)

しかし、こんなワシでもラストのカトリーヌ・ドヌーブと「メガネ」には泣かされた。
やはり、「あざとくても(あざといのは勿論、トリアー監督・ビョークは天然)随分と出来の良い映画」であるコトには間違いが無いようで。
ダンナは「紅天女を演じるのはビョークしかイナイ!!」とまでコーフンして喋っている。