山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

雪の一日・笙野頼子で行こう!

雪が降る一日。
こんな日でもボイスの散歩。
外に出ると、空気が冷たくて気持ち良い。
ついつい、笑いながらボイスと走って山道を駆け下りる。
二つ目のカーヴ・ミラーまで。
ボイスの脚さばきが美しい。絵に描いたような美しいトロット。ウットリしてしまう。
しかも、その楽天的なキャラクターを表すかのような軽い弾むような足取り。お前は美しい生き物だな?(親バカ)

裏起毛のフード付きジャージの上にフリースのコートを重ね着して、さらにウィンド・ブレイカーまで着ているから防寒は万全の体制。
雪が激しくなれば、フードを被って走る。
海に降る雪を見に行く。
漁港に小さな砂浜があるのでチョット降りて遊ばせたら、ボイス狂喜乱舞。
ホントに海が好きなオトコである。

家に帰ろうと山を見上げたら、頂上に雪雲が引っかかって沢山の雪を降らせているのが見えた。
グレイのチュールか、ヴェールのように美しい。
山も森もすべて雪のフィルターの向こう。

帰り道、ボイスが左側の藪に向かって警戒する。
イノシシがいるらしい。
イノシシを避けて「海コース」に散歩しているのに、困る。
ボイス全然、視線を外さずに散歩を続行。
視線を外したら、藪の中からイノシシが飛び出して来るのだろうか?と、ヒヤヒヤする。
しかし、なんとか無事、家に帰り着く。

ダンナ仕事三昧。
モノスゴイ量の仕事をこなしている。
正月以来、休んでないな。この不況下、仕事があるのはアリガタイが。
ミカボ、映画も見に行きたいの(ぼそっ)

仕方ないので、ワシも仕事する。
溜まりに溜まった帳簿付け。ヒィヒィ言いながら、夕方までかかって溜まっていた二ヶ月分の金銭出納帳を付ける。コレだけでグッタリ。

朝刊を読んでビックリ。
新聞紙上で中野翠三谷幸喜に喧嘩を売っていた。
他人の喧嘩を面白がるのは良い趣味ではないが、「思いっきりヤッタレ」と密かに思う。
ドッチもドッチなのだ、この喧嘩の理由ってバ。
キネマ旬報を読んでいるヒトにはその理由がワカル筈。
さて、この喧嘩、三谷幸喜は買うのであろうか?

笙野頼子の「てんたまおやしらズどっぺるげんげる」読了。
素晴らしい!!!!
純文学畑にはこーいうヒトがいたのだぁ!
目からウロコがボロボロ落ちる。言葉の一つ一つが胸をざわつかせる。
胸がドキドキして寝付けなくなった。
もう、ハマッタ。
今年は笙野頼子で行く!!