山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

友人一家来宅・犬は健康にイイ

なんとなく、安心したせいか日常モードに戻る。

多分入院も後2週間くらいはしているだろうし、油断できない状況だが、でも、
治療のめどが立ってきているというのは心強い。
オバチャンはナンにも出来ないが、家族みんなで一緒にお家で暮らせる日が
早く来ることを祈ってるよ。

本日、せちたろーの幼稚園時代のお友達が来宅。弟くんと母親付き。

せちたろーがこの半島に引っ越してきて、五日後に知り合った、
この地では一番ふるいお友達。
母親同士も仲が良いので長いつきあいになっている。
この、せちたろーのお友達のお母さんというのは、以前この日記にも登場した、
松雪泰子似の美人の友人Y」である。
弟くんも、日記に書いたことあるな。「I君7歳・愛を知るオトコ」とか言って。

お昼から夕方まで子供達は遊びまくり、母同士はおしゃべりする。
彼女も娘を生後3ヶ月の時にICU(集中治療室)に二週間の入院をさせた経験があり、
弟夫婦の辛さがよくわかると言った。
毎日、オッパイを絞って冷凍パックにして病院に届け、
ガラス越しに闘病している我が子を見守るしかない日々の辛さ、大変さを
身をもって経験している。

弟夫婦にも彼女の話を聞かせてあげたいな。
「障害が残るかも」と彼女も言われたし、退院後も検査検査の日々で、
三歳くらいまではしょっちゅう病院に通っていた。
でも、彼女の娘(せちたろーの友達)はとっても元気に大きく育ってる。
きっと、弟夫婦にはなによりの励ましになると思うけど。

夜に「我が輩は病気である」赤瀬川原平著を読了。

健康にまつわるエッセイだが、すごく面白かった。
著者は50歳まで犬嫌いで、犬と関わりを持たないようにして生きてきたのに、
ひょんな事から犬を飼ってしまう(近所の小学生に捨て犬を押しつけられた格好)

「犬が嫌いなのは触れあったことがナイから、馴れてないから」
と以前の日記にも書いたが、この著者も、日々触れあうウチに犬が好きになってしまう。
何故犬が健康に良いのか、なごめるのか、赤瀬川さんは書く。

人間に言葉的な頑迷(イヤなことがあって、アタマの中で言葉がひしめいている状態とか)があっても、犬には言葉はないから、
犬と散歩するだけで言葉のしがらみは蒸発する。
気持ちだけになって、犬に近づいていったときに、頑迷な気持ちはうち解けて
ふやふやになっている。

さあ、明日も、ふやふやになるために、ボイスと散歩に行こう。