山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

イノシシに哀れみを感じるワシ

夕方のローカルニュースを見ていたら、ワシの好きな地方局アナのたばっちが「お詫び」を申し述べておりました。
「ん?なんだなんだ??」と画面を見ると、先日、このニュースのコーナーで取り上げてた「狩猟女子」の話題が「公共の電波に載せるには不適切で残酷なシーンが多く、苦情が殺到した」ようですね。
ワシもたまたまその放送見てたんだけど…

原発事故がきっかけで引っ越してきた人が「命をいただく」のを実感するために?自給自足の生活を始めたんだけど。
「肉も自分で入手する」て事で、狩猟免許をとって罠猟をやっているって話でした。
この人だと思うけど、少し前にラジオに出てて。
「ワークショップとしてライブハウスで鹿の解体とかやってます」てインタビュー受けている人が居て、ワシ、ひっくり返ったのよね。

ま、まあ「マグロの解体ショー」とかあるくらいだから、鹿の解体もショーアップして見せる事が可能…?なわけ(ヾノ・∀・`)ナイナイ
誰も好き好んで哺乳動物の解体を見たがったりはしないと思うのですが…(性的なサディズムを持って生まれた人なら無条件に楽しめるだろうけど)

「まあ、いろんな人が居るよねえ、ウン◯で絵を書いたり飲◯写真をアートだって言い張る人も居るくらいだから」
と、それはそれで終わってたんですけどね。

そのローカルニュースでは普段の生活ぶりから狩猟の様子まで取材してたんですね。
ワシはてっきり鉄砲猟(散弾銃}でやっていると思ってたんですね。そうしましたらなんと罠を仕掛けての「罠猟」だったんで。
「へー、捕まえたイノシシはどーやって仕留めるの??」と不思議に思ってそのまま番組を見てましたら…

彼女ともう一人、若い男性のやはり東京から移住してきた人?が罠に捕まった巨大イノシシを前にオロオロしてて。
「ど、どうやって仕留める??」と言いつつ周囲をウロウロしているんですね。
「え??捕まえた後のこと決めてないの??」と驚くワシ。
イノシシは暴れるし罠猟の免許は持っているものの経験の浅い二人はもう半泣き状態で手をこまねいておりまして、しばし相談の結果、「竹槍で仕留めよう」という事になり…

急ごしらえの竹槍で(ーー;3時間掛けて(ーー;;ブスブスとイノシシを刺し殺すんですね…
イノシシの断末魔を聞いて思い出しましたよワシも(白目)
ボイスが散歩中にイノシシを仕留めた時も、「鴨の鳴き声」みたいなのが聞こえてきたんですよね。
イノシシの断末魔って鴨に似た声を出すんですよ。

「ボイスに任せれば一撃で殺してくれるのになあ…」
と思いつつ、あまりにもなぶり殺しにされたイノシシが哀れで(ワシがイノシシに憐れみの気持ちを持つなんて!!)
それと同時に、「結局、狩猟女子ってっても自分を飾るものがブランド物の宝飾品とか高給取りの彼氏じゃなくて、イノシシの死体になったってだけの話なんだなあ」と理解できてげんなりしました。

その後、なぶり殺しにされたイノシシは、ヒッピーのコミューンみたいな彼女のシェアハウス同居人たちの手により、ニコニコと笑顔で解体されて、食卓に供されておりましたよ…
「ワシは全然賛同できねえな!こんなのが近所にいたら嫌だな」と思って見てた番組だったんですけど。

番組に苦情が殺到して良かったです。
アレを見て「いい気分」になった人は居なかった模様。