山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「レッドクリフ」を観る

映画の日だったので、中国古典文学マニアの長女と一緒に「レッドクリフ」観てきましたー。
多分、画面を見るのに忙しくて、字幕まではとても追えないと予想出来たので、吹き替え版で観てきましたよ。
うーん、コレは正解でしたな。

ワシは三国志なんて、横山光輝の漫画の10巻くらいで挫折した口なので、
「どうしよう、映画でも登場人物が全然ワケ判らんかったら?」と不安に思っていたのですが。

いや、そんな心配は杞憂でしたね。
ジョン・ウー印は健在で。
中国古典の英雄や豪傑たちも黒いロングコートの代わりに鎧につけたマントを風にはためかせて、白い鳩とともに現れますw
もう、嬉しくなっちゃう!

トニー・レオンがメイクで付け眉してw下がり眉毛を無理矢理上に持ち上げていたのもご愛敬でしたね。
「こんなシオシオとした表情で、古典の豪傑なんか演じられるの?」と心配していましたが(大きなお世話)
音楽を愛し、繊細な心を持つ将軍を堂々と演じ、主役を見事に張っていたので感心しましたよ。

それと、金城武諸葛亮孔明も「こんな犬みたいな馬鹿顔で孔明なんて出来るのか?」と心配していたのですが、
非常に魅力的な孔明で。
ユーモアと仁義の心に富み、あの普段はぼんやりとした表情が、孔明を演じる事で冴え渡る頭脳を外に出さないミステリアスな雰囲気にも見え来て、とても良かったです。
立ち振る舞いも優雅で、ちょっと両性具有的な雰囲気で似合っていましたね。

あと、この映画、肝心の「赤壁の戦い」は微塵も描かれてないのですが(続きは来春!)すごく面白かったですよ。
指輪物語の「二つの塔」の部分だけがババーーンと映画化された感じと言えば判ってもらえるかしら?

戦闘に次ぐ戦闘シーン。
血湧き肉躍る英雄の物語。
そしてその間に挟まれるロマンチックなジョン・ウー節。
今回はベッドシーンも撮っちゃったぞ、ウー大人!

そしたらこのベッドシーンが堅い堅いw
もう体操かと思うぐらい。
処女のつぼみのように堅く清潔なベッドシーンで。

「うわー!乳首見えた!!」と一瞬興奮したら、なんとトニー・レオンの乳首じゃったよ。ふぉっふぉっふぉっ(??;;
ジョン・ウーがベッドシーンを撮るなんて。
でも確実、黒沢より巧い。戦闘シーンもね<付け足しか!?