山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

インスタントミュージック

ここ数日来、見事なまでの公式サイト及び他各方面への激震の走り具合ですね。
しかも日米とも、同じような心配事で同じように騒いでいるのが可笑しいや。
「バスターズに日米の格差無し!」んー、面白い!(不謹慎)

今まで「過疎地だけど、一旦その中に入ってしまえば物凄くアツイ世界」だった「ピロウズ&バスターズ」の世界が、こうやって白日の下にさらけ出されようとしているんですもの。
しかも、「あの」エイベックスでですよ?
プロモーションに力入れてくるに違いないじゃないですか。
メディアにもバンバン出ちゃうんでしょうね。

ライヴの様子がテレビでも放映されたりして、「なんだこのオッサンらは!?」と色んな人の目に触れたりするんでしょうね。
今まで、あの熱いライヴの模様は「ピロウズ&バスターズだけの秘密(はぁと)」だったのに。
実はワシだってCDは聴いていたけど、「コレは大変だ!絶対、生きているうちに万端手筈を調えてライヴを観に行かなきゃ!!」と腰を上げたのは、YouTubeで彼らのライヴ映像を見てからでした。
(子供が小さい事もあって、「なかなか行けそうにない」が現実だったのに)

あれほど痛烈に、「消費されるために生み出される、真の創作から生まれてきたのではないヒットチャートを賑わす音楽=インスタントミュージック=くたばっちまえ!」と批判して断罪してきたピロウズが、「インスタントミュージックの権化」みたいな会社と契約を交わしたんですから。

そりゃあ、「あぁ?、俺たちだけの楽しい世界が壊されて行く?。俺たちのピロウズがクソみたいなインスタントミュージックの牙城の中に取り込まれて、そして消費されていく?」と杞憂するファンの気持ちは「当然といえば当然」ですよね。

でもなんか、この今回の移籍のやり方って、ワシにはむしろ好印象でしたよ。
だって、ワシがもし関係者だったら、「もっと巧く立ち回れ」って言うもん(半笑)
絶対各方面から批判がこないように、勘ぐられないように、動揺を与えないように万全を尽くして立ち回っちゃうもん。
「俺たちは音楽に対して真摯だぜ?」のポーズを取り続けるもの。

今回のぶっきらぼうなまでの移籍発表は、多分、近日中に本人達からのコメントもあるでしょうが、おそらくは、「新作でその答えを聴かせてやる」って結果になりそうな予感。
その方が、「言葉よりも音を優先して来たバンド」らしいやり方だと思いますよ。