山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

サム・ライミを語る4

しかし、世間では、というか。我がダンナには、ことごとく評判が悪いのもその特徴である=サム・ライミ
「クィック&デッド」を最初に見た時も、
「あぁ??ん、ナンテ面白いのよ?ん。まるで永井豪のマンガみたい?♪」と言って喜んでいるワシを横目で見ながら、
「バッカじゃねえの!?こんなふざけた映画が好きなんて!」と本気で怒るような真面目な男である>ダンナ。
(余談だが、ワシが「マトリックス」を劇場で観て、あまりのアホ映画ブリに感心してゲラゲラ笑っていたら、「こな真面目なテーマの映画で笑うなんて、オマエは本当に失礼な奴だ!!この世界観を真剣に哲学的に見ようと思っている観客に対して失礼過ぎる!!!」と激怒した前歴が有る。バカ映画には、ちゃんと笑って対応してあげない方が失礼だと思うんだけど_まぁ、ダンナはそれくらい「真面目一徹」な男という話し)

「でも好きなんだけどなあ…」と誰にも言わない(言えない)で「隠れライミファン」だったワシになんだか思いがけない展開がこの後、待っていた↓
指輪物語の映画化はピーター・ジャクソン監督の手に!」<えぇ??ピージャクに出来るんならライミにだって出来る筈だよ、何やってんだよアメリカ映画界!!

…じゃなくてー(横において置いてのジェスチャー入り<古)
シンプル・プランの映画化はライミ監督の手に!」<のえぇ??!?だって原作、陰々滅々な犯罪小説ポ?
もう悲しくてバカで貧乏で頭が悪くて、アメリカの地獄みたいな話しポ?<ショックのあまり「ふたりはプリキュア」になっている。
「この原作の映画化がサム・ライミですかー」
「一体、ワタスのサム・ライミは(何時から?「ワタスの」になったのか?)何処へ行こうとしているんですか?」
と、激しく一人で困惑するワシ。

そして公開された映画「シンプル・プラン」(1998年)http://cinema.intercritique.com/movie.cgi?mid=6142
実はこの1998年て、ワシの人生が忙しかった時期で(出産子育て&犬育て)劇場に見に行ってない。
(子供を産むとどうしても4?5年は劇場に行けなくなる)
結局、レンタルになるのを待って鑑賞した訳であるが、コレが本当にトンデモナイ作品であった。
「今までライミをバカにしていた奴は、(ワシに<だは!)手をついて謝れ!!」な気分であった。
「巨匠ライミ監督」の誕生の瞬間であった。