山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

無自覚に人を追いつめるという事

台風の影響か?雲が分厚くて吹き渡る風が気持ち良い。
「ふんじゃま本日の散歩は、久しぶりに海まで行きましょう」とボイスに言って、スタスタ田んぼの中の一本道を歩いて海を目指す。
海では綺麗な巻き貝の貝殻を拾い、そのままモーターボート工房の前で道に戻り、川沿いに山に入って山の中のお寺の前の道を歩き、山の中に一軒だけ建っている「いわくありげな個人住宅」を遠目に観察(「一体、なんだってこんな山の中にこんな家が建ってんだか。どんな人が住んでんだか」)して帰路につく。

日が照ってないと夏でもこんなロング散歩が楽しめてイイや。
家に帰って水なんか飲んでいたら、目の前の電話がコール。

「もしもし?」と子機をとると、時々電話してくる古い友人からの電話だった。
「いよお、お久しぶり」と話すと、彼女のナヤミゴトをひとしきり相談される。
まあ、大抵はいわゆる「彼女の社会に対するルサンチマン」なんだが。
「ほいほい」と聞きながら「多分、本当は他に言いたい事があるんだろうなあ」と思いながらも、一応お話は承る。

するとココには書けないトンデモナイ事実が判明。
思わずアタマに来て彼女を電話で叱り飛ばす。
しかもあまりにも彼女に傷つけられた人が可哀想で可哀想で、話してて思わず泣ける。
泣いたり怒ったり忙しいワシ。

「人が人に対する事でそんな事が許されるワケがない!アンタは自分がどれだけ重大な事をやっているのかその自覚はあるのか?」と説教する。
するってえとまあ彼女はそんな自覚は全然無くて、
「えー?ワタシの方が可哀想なのに??」みたいな調子。
あぁ、もう。
アンタの友達で、ワシが恥ずかしいわっ!!
コンコンと説明してコンコンと説教する。

「もし、人生をやり直したいならワシが言うことを実行しろ」と言うと、
「はい。判りました。努力します」とは言っていたが、サテ。
彼女はワシが勧めた修復方法を努力するであろうか?(いや、しない。多分)

今、まさに人生のイチバン大事な局面に立っているのに、その本人って割と自分が立たされている場面に対して無自覚なんだなあ。
自分の事って自分ではつくづくと判らないものなんだなあ。(ワシも気をつけよう)
と、実感する出来事であった。