山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

電話で物真似合戦

おっと、風邪気味だ。暖かくしてゴロゴロを決め込む(こういう時、正月はイイワー。主婦がゴロゴロしてても「正月くらいゆっくりさせてよ!」っつー大義名分があるモン)
ボイスの散歩もダンナに任せてカイロ装着、マスク装着、マフラー装着姿でゴロゴロする。

昼になるとダンナと子供たちは近所のビデオショップが100円レンタルの日なので出かけて行った。
ワシは相変わらずゴロゴロ。

ゴロゴロしながら小林信彦の「おかしな男?渥美清」をやっと読了。
小林信彦はある時(「極東セレナーデ」以降か?)を境に、めっきり書くものがツマラクナッタ希有な作家であるが、ここでも小林信彦のコンプレックスと老人の愚痴が快刀乱麻。
老人性鬱病かと思わせるような卑屈な文章が随所にさえ渡ってて、読んでて具合が悪くなる事請け合い。
随所でメッタメッタに渥美清を貶めている。
「こりゃあ寅さんファンの逆鱗に触れそうだな」とヒヤヒヤしながら読む。

「冷静に芸を分析している」と言えばそうも読めるが、どっちかっつーと半分ヤクザみたいな芸人に憧れつつも、「なんで売れるの?」みたいな卑屈な嫉みそねみが随所から噴出している奇書である。
うーん、どうなんだろうな遺族とか関係者とか。
この本読んで怒らない?(息子さんは真剣に父=田所康雄(=渥美清の本名)に反感を持っていたのは確かなようなので、少なくともココからは出てきそうにないが<だから書いたとか!?<深読み?)

さて、夕方になって心配事発生。
とりあえず、電話を入れたら留守電になっていたのでメッセージを吹き込んで、ついでにメールも入れておく。

そして夜は夜で長電話。
(夕方の電話先が家に戻ってきたので)
延々喋り続ける。
ダイニングのテーブルでレシートの整理をしながら喋る。
階下に下りて行って、洗濯物を畳ながら喋る。
畳んだ洗濯物を洗面所のタンスに仕舞いながら喋る。
途中で喉が渇いたので二階に戻って、ミカンを二個、食べながら喋る。

喋って喋って喋り倒して楽しい一時を過ごす。
お腹がイッパイになりますように、眠れますように。
ココロに平穏が戻りますように。
しかし、実際の二人の会話は物真似有り(ギター侍とか長井英和とか、安田大サーカスとか)でお笑い系だったのだがね。