山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

数字を読み上げる子鬼

もうすぐ新学期なので、娘二人とも髪を切る。
「サロン・ド・オカアサン」開店(久しぶり?)

ボイスがいつも座っているベンチに座らせて先ず、子鬼の髪を切る。
この前見た映画の『修羅雪姫』に主演していた釈由美子ちゃんの髪型が可愛かったので、ソレにする。
ショキショキ快調に手早くカットしてゆく(長引くと子鬼が飽きてきて脱走するので、「手早さ」が肝心)
全体にシャギーを入れた長めのショートカット。
「ふむ、カワイイカワイイ♪」(<親バカ&自画自賛

続いてせちたろー。結べるくらい長いので、長さはそのままに全体にレイアーを入れて軽くする。
いわゆる高島礼子の髪型。
「おぉ、とてもシロートが切ったとは思えない!」自分の出来映えに感動する。
ワシは美容師に向いていたのかも?と自惚れる瞬間である。

出来れば自分の髪も自分で切りたいが、後ろアタマが見えないのでムリなのが残念である。
ホントなら自分の頭を取り外して膝の上に置き、自分でショキショキカットして仕上げたいモノだ。
でも、その場合、自分の目玉は膝の上にある自分の頭についているワケだから、「ブラインド・カット」は致し方ナイと思われ・・・・
「ソウだわ!目玉も取り外せれば良いのよ!!」とクダラナイ事を(一瞬)考える残暑の朝である。

さて、銀行巡り。月末。
台風の影響で雨が降っているので極力子鬼を連れて出かけたくないのに、ついて来やがるしっ!子鬼!!

相変わらず銀行は混んでいて(田舎の銀行は支店数が少ないせいか、一日中激コミ)、子鬼、ワシがCD機で振り込んでいる横から、ワシの手元を覗き込みつつ、「い??ち、に??、さん??、ごお??、は??ち、じゅうし??」とテキトウに数字を読み上げてゆく。
思わず振り込み金額を押し間違えるワシ。
「ダー!横から数字を読むなー!!押し間違えたじゃんかー!!!」思わず子鬼を大声で叱る。

銀行から銀行へ移動中も「アレ買って?、コレ買って??!本屋さんに行くー!お菓子買うー!!」と叫びのけぞる子鬼を引きずって歩く。
子鬼が生まれた事は、きっと、神がワシに与えたもうた試練であるのだろう。
ソウとしか思えない。
イヤ、「神が与えた嫌がらせ」なのかもな。
この絶妙に見た目がカワイイのと、中身が「アレ」であることの異様なギャップがソレを証明している気がする(結局は親バカかい)