山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

O父さんの店・せちたろーの忘れ物

髪が伸びてキボヂ(気持ち)悪い。
我慢が出来なくなり、どうせ三●でお歳暮も買わねばならないので、外出。
注文&発送書と現金をダンナに渡してお歳暮お使いに行って貰い、ワシは娘二人と共に美容院へ。
15?6年前からカットして貰っているOさん(父)にお願いする。
息子さん(ジュリア・ロバーツの髪をカットしていた方)の店は、どーも予約がないと休日飛び込みは難しいようなので、職人肌なお父さんの店へ。
このOさん父子、「黙って座ればピタリと決まる」のでワシは楽(^^;
一番に合う髪型に、先々のことまで見通してカットしてくださる(ワシがなかなか美容院に来られないことをよ??くご存じ)
夫婦共々長年お世話になっている。

ばっさりカットして貰い、アタマが軽くなる。
「サイトーさん、なんでこんなに可愛い顔しているのにメガネ掛けているの?コンタクトにしなさいよ」なんてお世辞もお忘れにならない。ダハハ。

カットしている間中、娘二人は鏡の前でおどけて遊んでいる。
スイマセン、馬鹿娘が騒いで。
今日この店に居合わせた人は「運が悪かった」と諦めて貰うしかナイ。

カット後のシャンプーをしていると、ダンナが迎えに来た。
外に出ると暗い。ラーメン店の前には長蛇の列。クリスマスのイルミネーションが光る道を通り抜けて、中華を食べ帰宅。

と、せちたろーが駐車場に向かう道すがら、「バッグを忘れた!!」と叫ぶ。
レストランを出る前に、入ったトイレに忘れて来たらしい。
慌てて戻ると個室内にバッグはなかった。

ビルの警備員さんに尋ねると警備室に連れて行ってくれる。
地下の警備室に入ると、せちたろーのバッグが机の上に置いてある!
指定の書類に署名捺印してバッグを引き取る。
現金は小銭で千円程度、ゲームボーイと「牧場物語」のソフトしか入ってない中味だが、せちたろーには宝物。
拾って届けてくださった方の名前と連絡先を教えて貰う。
早速ケータイに電話を入れる。

ナント偶然にもワシと同名の女性の方で、
「お子さんのバッグでしたか?良かったですー」と心から喜んでくださった。
お礼をするにもあまりにも些少な中味なので「言葉だけのお礼」になってしまったが、ホントに親切な方に拾っていただいて助かった。
せちたろーにも世間の人の温かさが伝わったらしい。せちたろー、感激する。
警備員さんにもよくよくお礼を言って別れる。
渡る世間には結構いい人もいて、ワシはシアワセ。