山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ウチが町内会と子供会を辞めた理由

朝から生協の委員会。
話し合い中に、フト、「この半島の閉鎖性」の話しになった。

全員、福岡市内からの移住者のせいか、出るわ出るわ文句の嵐。
たしかに、同じ半島に福岡市もあって、目に見える境界線もナイのに、この「落差」たるやモノスゴイ。
あまりの福岡市内との差に、全員がビックリしたり戸惑ったりしたことがある経験者ばかりだった。

まず、町内会費。
福岡市内は半年で630円だった。
この半島も地域によって格差があるが、年間1万円?3万円(!)

で、この半島、町内会費は高い上に、行政サービスも無いに等しい。
(税収が少ない←払わない人が多いから)
に加えて、ボランティアの「出事(デゴト)」が多い。
つまり、町内の掃除や土木作業(結構ハード)なんかである。欠席すれば一回6千円の罰金。

やたらと会合が多く、その欠席も罰金。
子供会の話し合い、レクレーション等も結局は、子供をダシに使った親世代の「飲み会」。
(飲み会の欠席者も罰金)

つまり、町内会費も子供会費も資金の流れと使い道は不明瞭。
資金のほとんどは「役員報酬」と「役員の飲み会」にあてられる。

都会から来た人々には驚きの連続である。
他のみなさんは「朝から演歌が、有線放送で流れるのでオドロイタ」とおっしゃる。
ワシも最初はオドロイタ。

あと、「人権教育の集まりが多いのでオドロイタ。でもそのワリには人権無視を平気で地元の人がヤルのでもっとオドロク。差別はあって当然。あった方が便利なんて堂々と言う人がいてオドロク」とも。
それにはカラクリがあってさ。
人権教育の集まりをすれば、その行政区は役場から「お金」が出るのさ。
だって、一応「やった」ら、金がもらえて「タダ酒飲める」から「ドンドンヤル」のさ。

あと、「PTAで話し合いの前にまず、行政区を訊かれるのは何故?」というのもあったが、ソレにもちゃんと理由があって、「反抗的な意見を言う人はチェックされて、後で、その行政区の役員さんがその人の代わりにエライさんらに怒られちゃう」のである。

「出る杭は打たれる」
「和を乱すニンゲンはつまはじきにされる」
農村の掟だ。
で、その農家の人同士が仲がいいかというとそういうワケでも無くて・・・江戸時代の五人組(監視組織)の流れ。つまり。

ワシが越してきて6年。
「これでも、以前に比べれば、マシになった方です」とワシが言ったら
「ええ???!?」と他の人全員が驚倒した。