山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ボイちゃん、マムシに噛まれる! 前編

いつものように朝、散歩に出かけた。

いつものように「夏季限定・山影コース」をテクテク歩いて、ボイスとお散歩。
すっかりご近所も秋の気配がそこかしこに漂い始め、猛暑真っ盛りの頃とは違う
(昼過ぎると、猛暑真っ盛りと同じナンだけどー)

いつものように山の落とし水が溜めてある、山の中の溜め池に行ってボイスを泳がせる。
(落とし水を溜めているせいか、溜め池にしては水が綺麗で泳いでも臭くならない)
いつものように泳いだり、岸辺を走り回ったりして遊ぶボイス・・・・・が突然、
「コテッ」と倒れ込んだ。
見ると、葛(くず)のツルに脚をとられて、転んでいる。

「あはは、ドジだねえ。起きなさい」とリードを引っ張って起こすが元気がない。
溜め池の土手を降りていくときも、すぐに座り込んでしまう。
「あれ?ドーした??」
下まで降りていくと脚を引きずっている。

見ると左前脚の小指のつけねに血が滲んでいた。
「ケガしたの?ボイス」と滲む血を絞ってやるが、どうも様子がおかしい。
家まで1キロくらいの地点だったので、急いで家に帰る。

「水辺だし、マムシがいたのかも。マムシを踏んで、噛まれたのかも」と思った。
だとしたら、タオルで脚を縛って血を吸い出した方がイイが、
「う・・・吸えない。ボイス、ごめん」(薄情な飼い主)

家が近づくにつれ、ボイスの具合がみるみる悪くなってくる。
仕方ないので24キロのボイスを抱っこして、山道を登って帰宅。
流石に息が切れる。

すぐに獣医さんへ電話。「すぐ来てください」と言われる。
ダンナが「オレが行く」とクルマにボイスを乗せてすぐに病院へ。

ハラハラしながらも、
「小学生の時に家にいた柴の雑種も、二度喉をマムシに噛まれてパンパンに腫れてたけど、自然治癒した筈」、
「犬はマムシの毒に抗体があるらしいし」、
と自分を慰めてみるが、
「でも、特異体質で、毒のアレルギーショックでボイちゃん、死んじゃったらどうしよう!?」とか考えてしまう。

「そうなったらやっぱり、よっちゃんちで募集してるランパパさんちの四国犬の子犬情報に応募しないと、ダメ??」なんて考えては、
「イヤ!だめ、今、ボイス以外の犬のこと考えられない??!!」と涙が出てくる始末。困った。