山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

今日の日記に補足

この話の発端は、「同性婚を国が認めるのは正しいことであるのだろうか?」というマイケル・サンデル教授の問いかけから始まります。

これは同性愛の男性が、「我々同性同士のカップルにも普通の異性愛カップルのような結婚をする権利を認めよ」と裁判を起こしたことを例にとって話を始めます。
この時、マサチューセッツ州最高裁の裁判長は女性でした。
彼女は考えあぐね、ついには「結婚の本質とはなんだろう?」との大命題にまで考えを及ぼすことになるのです。

そして、
「中立であらねばならない国家や政府が、道徳や個人の嗜好について(ソレは正しいとか正しくないとか)判断をくだすのは適当ではない」
という結論に達します。
同性婚を認めるとか認めないとか、正しいとか正しくないとかは裁判所が決めることではない」という事です。
彼女の結論は、
「<B>重要なことは、個人が2人だけの約束を交わす相手を自由に選ぶことである</B>」
というものだったんですね。
ワシ、思わず感動。

つまり、結婚とは「生殖」ではなくて、
<B>民事婚は、深く個人的な約束である一方、相互関係、貞節、交友、親密さ、家族の理念に対する、公的な称賛である</B>
と定義付けたんですね。

不妊の人にも死にかけた不治の病の人にも、大切な誰かと約束を交わし、「永遠を誓い結婚する権利はある」と宣言したわけです。
そしてその行為は尊いものであり、社会からも祝福され賞賛されるに価するものであると。
こう定義付けたのです。
大切なのはソレが同性婚であるか異性婚であるかなのではなく、
「<B>パートナーのお互いに対する恒久的な約束が結婚の本質的な点であり、目的である</B>」
って事なんですよ。
(コレは暗に「同性婚も結婚範疇に入れてもいいよ」と言っているようなものですが)

だから結婚にとって一番大切なのは、子どもを作るとか作らないとかではなくて。
お互いの約束をどこまで守れるか?って事になるんじゃないでしょうか?

その約束は「お互い沢山浮気してもOK」よとか言うものも中にはあるかもしれませんがw
とりあえずは、普通のカップルだったら「あなたをずっと好きでいるよ」というのが大前提の約束になる気がします。

「いつかはこの愛は消えるだろうけど、好きな間は一緒にいるよ」
がワシの約束でしたが…出会って早30年。まだ続いておりますw