山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「劇場版 モノノ怪」

昨日、親子三人で意見が一致したので、初号機絶賛の映画「劇場版 モノノ怪」を見てきました↓

www.mononoke-movie.com

そもそも「モノノ怪」はTVアニメとして放送されてた作品でして↓

www.mononoke-anime.com

非常にアートな雰囲気の画面と独特の色彩設計で作られたアニメでして。

基本、ホラー時代劇アニメ?になるのかな??(;^ω^)

 

主人公「薬売りの男」が遭遇する怪事件、難事件を解決しようと奮闘しますが。

3つの条件=「形(かたち)」「真(まこと)」「理(ことわり)」が揃わないと、彼が所持している魔を払う「退魔の剣」が抜けないのです。

なので「薬売りの男」は事件関係者や周囲の人に聞き込みをして、事件の真相に迫っていきます。

それを劇場版でやる…と知って。

「へー、今頃」と思ってましたが、なんかその後話しが二転三転してしまいまして。

「これはもう劇場化は無理かも、なんならよしんば出来上がって来てもなんか違うものになっているかも…」と危惧してたのですが。

初号機が早々に見に行って、「面白かったよ!サイコー」と叫んでたので。

「…初号機が面白いって言うんなら本当に面白いんじゃろな」って事で見に出かけた次第であります。

 

さてはて。

 

ヮ(゚д゚)ォ!見てビックリ。

TVシリーズの「モノノ怪」を更にパワーアップした作品になってて非常に感心しました。

日光東照宮と温泉施設が合体したみたいな江戸城の表現。

その大奥で起きる怪事件。行方不明になった右筆。

新しく下働きとして大奥に入ってきた二人の少女。

彼女たちが遭遇する不思議な出来事。

男子禁制の大奥で薬売りの男は妖魔の存在を嗅ぎつけ、事件の解決に乗り出す…というお話です。

 

独特の色彩ワールドは健在で、大スクリーンでこの独特のテクスチャー感を持った画面が見られたのは良かったですね。

お話もアニメシリーズは「旧弊な社会の犠牲者になった女の恨み節」みたいな話が多かった記憶ですが。

この劇場版では、「働く女たちの争いとその裏で捨て去ったものの悲しみ」みたいなものがテーマになってて良かったですね。

そしてそこにうっすらと女性が女性を愛することみたいなテーマも混ざっててその匙加減も良かったです。

江戸城の井戸から後々、いろんなものが見つかった(人骨とか)という話を本で読んだことがあります。この劇場版も三部作になるらしいので、色んな謎がおいおい解明されていくんでしょうね。

 

しかしまあ、クラウドファンディングでここまで力強い作品ができるとか、ビックリですよ。

「温泉シャーク」と言い、クラウドファンディングで力作が世に出るのは良いことです。