山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」

今、GYAOで無料配信されている映画が面白かったので、忘れないうちに感想を書いておきますね。

ja.wikipedia.org

先日、映画館でレオン・カラックスの「アネット」を見た時に。

「あれ。この女優さん知ってる」と思ったんですが、なんで見知ったかが思い出せない(;^ω^)

女優さんの名前はマリオン・コティヤール。うん、名前も知っている、前に見た映画で「良い女優だな」と思ってググって名前を覚えたんですが。

ところがそれがなんの映画だったのか??が一向に思い出せない_(:3」∠)_悲しい老婆の脳みそ。

 

日本でエディット・ピアフと言えば、大竹しのぶの不気味憑依演技ですごく悪い印象があるアイコンですが(全部大竹しのぶが悪い、彼女を持ち上げた連中が罪深い)

この映画のエディット・ピアフマリオン・コティヤールの演技がもうそうれはそれは素晴らしくて、大感動してしまいました(この作品でアカデミー賞主演女優賞とったちゅーの、知らないの?←はい、さっき知りました)

 

エディット・ピアフの壮絶な生い立ち、歌に才能を発揮しキャリアを積み上げて行く過程。

それとはうらはらに薬物で肉体はボロボロになりながら、それでも歌わずにはいられない彼女の宿命。

 

幼い頃、目の病気を患って巡礼に出かけた聖テレーズ。

住み慣れて、愛されて育てられた娼館から引き剥がされてサーカスに入って虐待を受けながら悲しみに沈んでいる時に聞こえてきた聖テレーズのお告げ(このシーンがとてもいい)

 

エディット・ピアフの人生最大の悲劇、恋人を失うシーンも、とても演出が冴えててベタベタしてなくて超クールでソリッド。

大竹しのぶと真逆やん!!」思わずいきり立つワシ。

 

舞台化されたエディット・ピアフの伝記音楽劇?で見たのと同じ演出が使われてますが、これみよがしでは全然ない。

本当にさらーーっとあっさりと描いてて、その分。ピアフの持つ宿命の重さが胸に迫ってきます。お涙頂戴ではない、決然と自分の人生に立ち向かう女。とても素晴らしかったです。

 

マリオン・コティヤール、本当に素晴らしい女優で感心しました。

大竹しのぶ?え??誰それ…やだあ…