山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

悪魔のいけにえ 公開40周年記念版(R15+)

今まで人生において何度も見たかなり怖いトラウマ映画「悪魔のいけにえ」(1974年 トビー・フーパー監督 アメリカ)

ja.wikipedia.org

が公開40周年を記念して再編集&高画質化されたバージョンがあったんだそうですね(;^ω^)

実はワシは未見でありました。

 

そしたらGYAOで無料配信されてたんで、見てみましたのよ↓

gyao.yahoo.co.jp

最初に見たのはビデオがリリースされた1980年代後半?だったような。

画質はザラザラしてるし、この画面のザラザラさ加減がテキサスの砂埃なのか、フィルムが荒れているからなのか判然としないんですがw

お姉ちゃんが目に涙をためながら大口開けて「ぎゃーーーぎゃあああああーー」と叫ぶシーンがどアップでやたらと連続するし。

目と口の中のどアップを延々と見続けていると、涙で濡れた目の粘膜とか、口の中の粘膜とか、奥歯の治療後とか大写しになっているし、なんかもうだんだん、「ワシは何を見せられているんだ!?」という気持ちになってくる実に生理的にもイヤーーな映画です。

 

確かオリジナルバージョンでは、ブランコで延々揺れているシーンとか、不思議なショットがあったと思うんですけど(ブランコに乗っている女の子の股をくぐるアングルがあったと思う)

そういう意味不明シーンはさっくりとカットされてましたね(;^ω^)

 

あの意味のない変なショットがあったりするから「悪魔のいけにえ」はカルト映画になった(当時のヒッピー文化的文脈?)と思ってるんですが。

この「40周年記念」バージョンでは物語がちゃんと整理整頓されて、この若者5人組がなんでワゴン車に乗って田舎を目指しているのか?の理由がちゃんと冒頭に語られます。

それと同時にその目指す田舎では禍々しい猟奇的な事件が起きていることも語られてて。

これにより、この「悪魔のいけにえ」オリジナル版での、「な、な、なにー!?なにー!?なんなのーー、意味がわからん、怖いーー!!」という要素は減ってますw

これほど「整理整頓」が似合わない映画も珍しいですw

でもまあ、この「整理整頓」が無いと、現代では観客に見てはもらえない映画になっちゃうんでしょうね。そんな気がしました。

 

しかしまあ、高画質で見ても本当に気味が悪い映画でw

そしてなおかつ、今見ると、直接切断チョンパッみたいなシーンは見せないでいるし、音と気配だけで怖がらせるというなかなかスタイリッシュな映画でもありましたよ。今回、初めて気が付きましたw