山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

ブラックユーモアとホラーとスリラーの間で

なので、昨日見た「ミッドサマー」の感想は、

「ホラー映画と言うよりブラックユーモア映画だったね」

で、ありました。

ゴアなシーンがあるけど、それも「んな、バカなっ」というトーンのものだし。

あまり真面目に受け取っても仕方ないと言うかw

割と全編において「んな、バカなっ」なツッコミが各所に入れられる仕様になってまして。

一番怖いのは布地に書かれた「恋のおまじない」の絵が映るシーンでした。正直、あそこが一番ゾッとしましたね(;^ω^)

 

んで。

アマプラをウロウロしてたら、ラース・フォン・トリアーの「ハウス・ジャック・ビルド」がありまして。

「あ!コレ見たかったのよね」と見始めましたが…

サイコパス昆虫記」みたいな映画でして。

サイコパスの主人公が訥々と殺人を、気まぐれ的に繰り返していく様子を観察する映画なんですね。

しかもコレが3時間もあるのでとても一度で見ようとすると神経が持ちません。

毎日、細切れにしてちょびっとずつ見ておりますよ。

 

全くの気まぐれと思いつきでどんどん人を殺していくんですけど、案外、捕まらないんですよw

しかも本人の中には(この主人公の人、強迫神経症だから)、厳然たるルールがあって、それを完遂し、ルールを守るために殺しがあるという部分もあって。

 

…もはや常人には計り知れない世界…

 

一応その辺りの馬鹿らしいルールのために主人公のライフルに狙われて殺される子供のシーンでは、明らかに殺される瞬間の映像に人形を替え玉に使ってあって見た人の心の負担を減らそうとしてる気配があるような無いような…(-_-;)

 

一応この映画、実話ベースのサイコスリラー映画って事になってるみたいですが。

サイコスリラーと言うには主人公に心寄せすぎな気がする作り方になっております。

 

で、やっぱりこの「ハウス・ジャック・ビルド」もなんとなく見てて笑っちゃうんですよね(恐ろしいことに)

強迫神経症だから、殺したあとの汚れがどーにもこーにも気になっちゃって、せっせと一生懸命にお掃除しちゃう。

その様子がなんともグロテスクで笑っちゃうんですよね…

怖いんだけど笑っちゃう、グロテスクなのに笑っちゃう、ひどい話なのにひどすぎて笑っちゃう。

そんな映画を立て続けに見ております。