山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

フジロック 二日目

と。言うわけで。

家にいる間は延々とフジロックの生配信を見ております。

まあ、各ステージごと、見てみたい演者はいるので、退屈はしませんわね。

現地だとステージごとの移動が大変なんで、こうは行きませぬ。

自宅で生配信を見ていると、あっちのステージこっちのステージとチャンネルを変えるだけで色々見られるので便利であります。文明っすねえ。

 

そんな中、昨日見たのですごかったのは。

まずはサンボマスター

ワシはCDも持ってますけど、そこまで好きというわけじゃない。

見かけたら見ますけど、そんなに熱心に好きなわけじゃない。

そんなワシが(割と冷めた目線で)「ふーん」と見てたらですね。

これがライブ中にいいこと言うんですわ。

「みんな生きていてくれ!」「死ぬんじゃねえぞー!!」

大雨の中、雨に打たれながら、「ロックンロールは死なねえ!」「負けんじゃねえぞ!!」と檄を飛ばすその無様なまでの一生懸命さには思わず心を打たれてしまいましたね。

 

みんな、大きな音で音楽を聞きたかった。

音楽好きであれば、音を浴びて「生きている!」という実感が欲しかった。

でも、コロナウィルスに支配されたこの地球上で、個人には一体何が出来るのか?

 

その聴衆に向かってサンボマスターは、「生きろ!」とエールを送ってくれるんですよ。

悲しみに負けない。

絶対いつか、コロナに打ち勝って優勝してやるんだ。

倒れていった仲間たちの分も、ここで大声あげて(聴衆は心のなかで叫んで)あの熱狂をいつか取り戻してみせる!という気概に満ちた、かっこ悪くてガムシャラで、バカ丸出しで頭悪いパフォーマンスには思わず心を打たれましたね。

これはロックの一つの顔。

かっこ悪くて泣いてて鼻水垂らしてても「生きたい」「明日を待っていたい」「いつか優勝してみせる」という願いが、会場内を満たしてて。

素晴らしかったですねえ。サンボマスターに励まされ元気づけられる日が来るとは。

 

そしてもう一つは福岡市博多区からやってまいりましたナンバーガール

この日のセットリストが、もうガチでして。

鉄壁の「コレがナンバーガールじゃ!喰らえ!!」みたいなセットリストでして。

あまりのかっこよさに痺れまくりましたね。

新曲も披露されて、ひさ子さまのソロは冴え渡り、苗場の夜空に突き刺さりまくってました。

そう、コレがワシが大好物な鉄の音がするギターの音。

 

興奮のあまり寝付けなくなるほどでしたよ。まさに、世紀の名演でした。