山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

不死曼荼羅を見届けに行く 4

と、思うまもなく、一曲めが始まります。

「おおお、ステルス、白髪ウィッグの髪型を完全に自毛に寄せていってるじゃないか」

と思いつつ目を凝らしていると、何故かステルスの手のひらが緑色に発光してるのにびっくりしました。

光源がわからない。何?何が起きてるの??

と目を凝らすと、さっき見かけた背の高いパイプハンガーラック状のものがやはり、新型レーザーハープで。

全身を客席に晒したステルスが(今までは巨大なレーザーハープのレーザー発生装置の影に隠れ気味だったのに)、ギター抱えたまま仁王立ちでレーザーハープを演奏してたのでした。

どうやら光源は足元から出ているらしく、そのレーザー光線がハンガーパイプの横棒に反射して客席に向かって照射されているようです。

その足元から頭上へと照射されるレーザー光線を素手で遮ってステルスは演奏します。

 

「ぎゃーー!!かっこいい。なんだこれ、大昔のテルミンの演奏とかを彷彿とさせる演奏とダンスの融合なのか!?」

思わず鼻息が荒くなります。

そして「ロタティオン」のギターソロ。いつもよりストラップが短めに抱えられており、ギターデストロイの蹴飛ばし奏法も通常とは違ってました。

EVOの肉抜き穴↓

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に手を入れて、持ち上げては膝蹴りを入れておられましたね。

それと今回気がついたのが、ピック無しで指弾きであった事です。

ギターを弾きながら咄嗟にレーザー光線を遮らなくてはいけないので、ピックを持った手でオタオタ出来ないというのが理由のようでした。

ステルスのライブにおけるマルチタスクっぷりは凄まじいのですが、今回も「シャッシュシュッ」とレーザー光線を遮ってはギターを弾き、一節歌ってはギターを弾いて後すぐにレーザー光線を手で…の繰り返しでした。

そして予想に反してステルスの喉が一曲目から開いてました。

去年の会然TREKとかは初日、声が出てなくて「やはり初日はリハーサルか」と思ったほどでしたが、今回は違いました。

喉からCD音源伝説を身を以て体感しましたw

 

そして二曲目は「倫理空軍」

これは改訂期P-MODELとしての最後のアルバム「音楽産業廃棄物」の冒頭を飾る「レコード会社もJASRACも絶対爆破するマン」の歌です。

後で知ったのですが、この最後のP-MODELメンバーである小西さんも福間さんもこの不死曼荼羅をご覧になるために来場されてたんですね。お二人のご来場は二日目のみだったのかな?

 

「いやーそれにしてもロタティオンの演奏素晴らしかったなあ」と思うまもなく3曲めが始まります。

始まった瞬間、「まさかこの曲を生で聞けるなんて!」と驚いてしまいました。楽曲は「高貴な城」

9.11をきっかけに作られたアルバム「BLUE LIMBO」収録の曲ですね。

イラクへの爆撃に対する抗議としての楽曲無料配信もされおります↓

Free Distribution Against the Carnage

強い悲しみと怒りを持って歌われる曲です。

素晴らしい演奏と歌で、この日のベストパフォーマンスだったと思います。

 

とか言ってたら8曲目「Gemini」も素晴らしくて心の底からうっとりとしてしまいました(*´∀`*)

その後の9曲目「MURAMASA」の精錬で高潔な世界観も素晴らしかった!

 

なんかこのブログ書いても書いても終わらないんですけど…

 

(続く)