山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

普段出かけないところへ出かけてみた その5

そしてワシらは山鹿温泉にたどり着きました。

「温泉に入って帰ろうか」

って事で、「さくら湯」にログインしました。

f:id:mikaboisusanroku:20210404151200p:plain

実は再建されてからのさくら湯に行くのは、今回初めてでした。

ワシが子供の頃は祖母に手を引かれてこの「さくら湯」に入りに来てたものなのです。

その当時はこんな雰囲気でした↓

f:id:mikaboisusanroku:20210404152126p:plain

※おじいさんたちがゴロゴロしてますねw

女湯との仕切りに独特な形に間仕切られたガラス障子がはまってまして、今回、50年ぶりに再訪して、このガラス障子を見たら記憶が蘇りましたよw

 

このさくら湯、元は寛永17年(1640年)に細川藩の山鹿茶屋として開かれた温泉でして。

明治31年(1898年)に道後温泉の棟梁による改修を経て、昭和48年(1973年)に老朽化のため取り壊されるまで地元に愛され続けた名湯であります。

ワシが祖母に連れられて通ってたのは、1970年ころまで、でしたね。

その「さくら湯」がかつてと同じ場所に再建されたのが2012年の事。

外観も内部も明治の頃のさくら湯を忠実に再現されてて、ワシは一度行ってみたいと思ってたんですよ。

 

ワシが通ってた頃のさくら湯はこんな感じでした↓

f:id:mikaboisusanroku:20210404152144p:plain

ボロボロの木造建築でしかも巨大で。「お寺に見える」と思ってましたw

「うへええ、こええええええ」と思いながら祖母に手を引かれて入ってましたねw

浴室は温泉の蒸気がもうもうと立ち込めてて、昼でもなんだか薄暗くて、その中を人がひしめき合って入ってる状態だったので、「なんか怖い」という印象だったのを思い出しました。

 

ところが、再建された新しいさくら湯は。

日本建築の様式をそのまま再現しながらも、浴室内は明るく、蒸気も立ち込めてないw

とても明るくて清潔な温泉施設となって蘇ってたのでした(入浴料 350円)

湯船に弐号機と浸かってて、男湯との仕切りにはめ込まれたガラス障子を見上げてたら、子供の頃の記憶が蘇った(昼なお暗く、蒸気が立ち込めて、やたら人がいっぱい)りして面白かったですね。

建築物のちょっとした造作ですっかり忘れてたワシの記憶が突然蘇ることは、古い東京タワーの展望室の真鍮製の窓枠の造作でも既に経験済みですw

 

「あ。このガラス障子の造作、昔と全く同じだ」と気がついて、ワシの記憶が蘇ったのは実はいつものことでして(;^ω^)

実はさくら湯の前に立っているこの↓「薬師堂」を見ても古い記憶が蘇りました。
f:id:mikaboisusanroku:20210404151247p:plain

当時8歳のワシは、「うおおお、どろろと百鬼丸に出てくるようなお堂がある!!こええええええええ」と思ったのですw(つまりこの記憶から、祖母に手を引かれてさくら湯に来て「こええええ」と思ったのが1969年7月の出来事だとわかるわけですw)

 

温泉はとろとろで、化粧水の中に浸っている感じでした。

温泉水を飲むコーナーもあったので、飲んでいたら背後から弐号機に「どんな味?」と訊かれたので、

阿蘇中岳第一火口周辺の味がするよ」と教えてあげました(強烈な硫黄臭がした)

 

帰り道はメロンドームで買ったメロンまんじゅうを食べたり(本格的にメロン味がする不思議まんじゅう だがこれはこれで美味しい)

f:id:mikaboisusanroku:20210404152221p:plain

熊本名物「いきなり団子」を食べながら帰宅しました。

このいきなり団子が最高に美味しくて!

「またメロンドームに行こう」と思うほどでしたよ。

f:id:mikaboisusanroku:20210404152546p:plain