山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「パプリカ」

我が家の謎DVDストック場を漁ってたら出てきたので、見ましたよ。映画「パプリカ」

2006年 制作はマッドハウス今敏(故人)監督作品であります。

主役「パプリカ」の声優は林原めぐみ。音楽は平沢進(今監督が平沢進の大ファンで起用されたらしい)です。

ヴェネチア国際映画祭にも正式出品され、アメリカでも公開されてそこそこ売れて人気があった作品です。

 

ワシは原作(筒井康隆)は読んだけど、実は映画は未見でした。

今回、映画で初めて見て。

「こんな話だったっけ?」と思いましたがまあそこは置いといて(右から左になにか荷物を移す昭和な仕草)

 

えー。なんで見たことがなかったというと、原作のイメージとパプリカが妙に乖離しちゃっている気がして。

最初の方だけ見て投了してたんですねw

原作ではもっと、年齢不詳のそばかすのある赤毛の女_て印象だったのですが、映画ではなんだかエロい中年の科学者おばさんになってて、それはまるで中年クライシス真っ最中のおっさんの「夢の女」(苦笑)そのものて気がして。不気味に感じたのです…

 

林原めぐみの演技も過剰にお色気に振れすぎてて聞いてて辛いっす。

「大人の鑑賞に耐えうるアニメ映画」を目指したんでしょうが…その意図も汲めますけどね。んー。ワシが持っている原作のイメージとことごとく違ってたんで勘弁してください…

 

さて、そんな「パプリカ」に挑戦ですよ!(゚∀゚)

吉と出るか凶と出るか…

 

見終わって最初の感想が「同じ動画を何回も使いまわしてて、すごい省エネな作品だった!」でした←

まあ、面白いか面白くないかと言うと…

原作は面白かったんですけどね…映画は残念ながら絵柄とお話があってない。いっそ丸尾末広とかがキャラクター設定したら良かったのかも(サーカスが出てくるというただそれだけで、雑な考えは休みに似たり)

 

イメージの奔流が一番望まれる原作なんですけど…まあ、映画「パプリカ」は頑張ってたけど、なんだか「AKIRAの夢よもう一度!」って感じで、あまり感心はしませんでした(ごめん)

これなら昭和に作られた「AKIRA」の方が断然「イメージの奔流」を実現しています(ワシはリアルタイムで劇場で「AKIRA」を見て、映画が終わって劇場から出たらちょうど夕暮れ時で、夕映えに赤く映えた中洲の風景がいつもとは全く違って見えたほど強烈な経験でした)

ただ、音楽はやたらめったら素晴らしい。

音楽のおかげで、映画が見てられますもの。

音楽におんぶにだっこでここまで評価が上がった作品なのかも?とまで思いました(かえすがえすも失礼な発言の数々お許しください)