山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「ザ・ノース 北極の宿命」

GYAOで見た近年一番のドイヒー作な気がする映画「ザ・ノース 北極の宿命」をご案内いたしましょう。

あまりにひどすぎて、ワシがラスト、腹を抱えて笑ってしまった一本であります。

 

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2007年の映画で監督はアシフ・カパディア(知らん人だなあ ※ぐぐったらセナとかオアシスとかの伝記映画作ってた人みたい)

主演がワシの好きなミシェール・ヨー 共演がショーン・ビーン(ボロミア!)

舞台は時代不明の北極ツンドラ地帯、主人公は一族に疎まれ呪われた子として村の外で育った女エスキモー(イヌイット?)です。

てっきりワシは小説「アリューシャン黙示録」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%82%BD%E3%83%B3的な世界観を期待して見始めたら、全然違ってましたな(´・ω・`)

 

ある日、石炭の鉱脈を求めて、邪魔な先住民を駆除するために白人のならず者たちがエスキーの村を襲います。

村のみんなは皆殺しにされ、主人公と女の赤ちゃんだけが生き残ります。

 

二人には血の繋がりはなくても、助け合って北極の地で力強く生きてゆきます。

それでも白人の侵略はどんどん進み、土地は荒らされ、原住民たちは奴隷として働かされ、搾取され続けています。

 

ある日、雪原で一人の男が生きだおれていました(ショーン・ビーン

その男を助け、その男が回復することで主人公と養女の関係が変わってゆきます。

男の愛を獲得するために何故、養母と養女は争うのか…

 

さて。

この映画を見始めた時、「あ。ゴールドラッシュの話かな だとしたら19世紀の話かな」と思ってたのですが。

途中でダイナモ付きの手回し式トランジスタラジオが出てくるに至って完全に困惑w

「え??20世紀なかば以降の話だったの??」と目を白黒させてしまいました。

つまり、この映画は「20世紀の半ば頃、アメリカ人は原住民を大殺戮して炭鉱で鎖につないで強制労働させてた」って言ってるんですよwどこのとんでも歴史w

 

そうしたら驚きはそれでは終わりませんでした。

なんとクライマックスでこの映画はスプラッタホラーに変質し、ミシェール・ヨーがレザーフェイスになるんです(´;ω;`)

ショーン・ビーンは全裸で真冬の北極で外に飛び出します(ボカシ入り)

 

…北極圏に住む原住民にリスペクトを捧げたドキュメンタリータッチの映画かと思ったら真逆でありましたw