山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

アズキ、早産する

昨日の夜、お風呂をためながらテレビを見ていると、それまでソファの上で仰向けに寝てたアズキが「なーーお!」と突然、大声を出して起き上がり、ソファから降りてウロウロし始めたんですね。
ソファの裏側とかに無理やり潜り込もうとしています。

「こ、これはいかん!!お産を始める気だわ」と気がついて、弐号機にダンボール箱を用意させ、中に雑誌を敷いてその上にバスタオルを敷き、更にその上にフリースのひざ掛けを乗せてその上にアズキを安置し、更にダンボールの上に綿毛布を掛けて蓋をしました。
猫は暗がりで出産したがるんですよね。

なんせ我が家は今、模様替えの真っ最中なんでダンボール類は捨てちゃった後なんで、小さな段ボ−ルしかなくて…
「小さいダンボールだけど、アズキ、我慢してね」と言ってあとは放置してたのですが…

どうもお産が早かったらしく、生まれた子(未熟児)は胎盤に包まれたままでもう死んでいました。
お腹に居た子は一匹だけでした。
「可愛そうだけど仕方ない」とワシは割とすぐに諦めがついたのですが、アズキと弐号機は諦めがつかなかったようで。
アズキは死んでいる子供を守ろうとして、埋葬しようと思って人間が死んでいる子猫に触れようとすると威嚇してくるし。
弐号機は「アズキが可愛そう」と布団を二階に持って上がってきて、暖炉の前においたアズキのダンボール製出産小屋に添い寝しておりました。
その後真夜中になり、アズキも諦めがついたのか?出産小屋から出てきて、弐号機の布団に潜り込んで一緒に寝ておりました。

朝になって出産小屋を見ると、羊水でぐっしょり濡れた出産小屋の中にもう赤ちゃん猫の死体はありませんでした。