山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「いだてん」第二回に驚く

そう言えば、大河ドラマの「いだてん」第二回で、主人公の金栗四三とその父が熊本市に向かう途中、田原坂を通りかかった際に、西南戦争の時、官軍が家に押し入ってきたときの思い出話をするシーンが出てきましたね。
ちょうど年末に、去年の大河ドラマ西郷どん」の最終回近く、西南戦争田原坂の場面に近づいてきてたところで、見てた最中でちょいと台所に立ち、ほんの数分でテレビ前にワシが戻ってきたら、もう田原坂のシーンは終わってたという事がありましてw

西南戦争の、この端折り方!はやっ!!」と思わず声を上げて独り言を言ったという事がございました。
田原坂は決戦で死者多数、心霊スポットとしても有名な場所だし(^_^;)
歌にまで↓

右手(めて)に血刀 左手(ゆんで)に手綱 馬上ゆたかな 美少年

と歌われた場所なんで、もう少し取り扱ってもらえるかと思ってたら全然違ってたので( ゚д゚)ポカーンとしてしまったって事があってですね。
その「西郷どん」で物足りなかった気分の、「借りを返した感じ」でしたよ>田原坂が「いだてん」の第二回に登場したこと
しかもちゃんと現地ロケだし、田原坂の丘陵地帯が続いて、遠く西側に金峰山を始めとした山並みが見える風景も写ってて嬉しかったですねえ。
これはまさにワシが眺めて育った風景なんですね。
(ワシは熊本市北部の東に阿蘇山の連峰を眺め、西側に金峰山を眺められる場所で育った)

ワシが幼稚園の頃まで生きてた父方の曾祖母が父の生家におりまして(当時百歳)
この曾祖母が7歳の時に西南戦争がおきて、父の生家にも官軍の兵士が食料を探しに来たことがあったそうなんですね。
で、鶏を買って?去っていったとかなんとか。

この「いだてん」の第二回でも西南戦争の官軍が主人公金栗四三の生家に入ってくるわけですが、そこで病弱な金栗四三の父が、必死で先祖伝来の刀を布団の下に隠して守り抜くというエピソードが出てきます。
「先祖伝来の刀」
つまり、この土地で先祖伝来の刀を守るというのは、その刀が秀吉の「刀狩り」を逃れた刀って事ですよ。
ここではその昔、戦国時代に戦国武将オールスターズを敵に回して戦い、それがきっかけで全国的な刀狩りが行われたって事があってですね。
そのエピソードを思い出すとこの父ちゃんの行動が味わいが深いですw

それと、このドラマ、「ネイティブな熊本弁が喋れる熊本出身の俳優がたくさん出てくると良いなあ」とか思ってたら、まさかのナガノテツオ(姜尚中)が旧制中学の教師役で登場w

この人、政治学者なのに自分の出自に纏わる話とか、日本と某国の関係を語らせると言ってることがむちゃくちゃで「正気とは思えない」と思うのですが。
映画とかに出て演技していると、声も佇まいもいいから「素敵な人」「いい人」にみえるんですね。恐ろしいw
普段の学者としての言動には熊本に今も住んでいる幼馴染のおじさんたちも。「テツオは一体、どぎゃんしたっだろか」と困惑しているようですが。
政治学者なんかやめて、人生相談とか番組の司会業とか、そっちに頑張ればいいのにねえ(^_^;)