山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「ランナウェイズ」

GyaOで無料配信されている映画で注目なのが「オーディション」とコレ↓

「ランナウェイズ」



ちなみに内容は、実在したガールズバンドのランナウェイズの伝記映画です。
その実在したホンモノのランナウェイズがこちら↓



1970年代なかば、まだまだ男女差別は厳しくて。まだまだ家長制度のもと、女の子の存在は「おまけ」みたいなものでしかなくて。
「ロックが好き」なんて言おうものなら「女にロックの何がわかるんだよ」と見知らぬ人に怒られて。
くそったれな世の中だよ!と憤ってた世界中の女子の思いを煮詰めたようなバンドが突然、アメリカ西海岸から登場して拍手喝采を受けたんですよね。

ボーカルのシェリー・カーリーをダコタ・ファニングがとても上手に演じております。
「そうそう!こんな感じだった」と見事な再現具合に感心する映画です。

当時はどうやってこの女子たちが世に出たのかよくわかってませんでしたが。
まあ、確かに当時のハリウッド界隈。元子役とか、家庭に恵まれないけど世間に打って出たい女子たち。
「ロックスターの彼女になるだけじゃ物足りない」「自分でロックを演奏したい」って気運が高まっててもなんら不自然じゃないですよね。

客体じゃない。主体を持ったワイルドガール。でも、隣に住んでいるような普通の女の子。
下着姿で人前に出ていって世間を挑発していく。その爽快さ。
バンドは力尽きてバラバラになってしまうけど、でも青春の輝きは確かにそこにあった。
普通の青春映画としても良く出来ております。必見。