山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「ラ・ジュテ」「パンと夢と恋」

GyaOで珍しい映画が配信されてたので、見てみました。
ほぼ前編モノクロの写真(静止画)のSF映画です↓

「ラ・ジュテ」(1962年 フランス)


30分ほどの短い映画なのですが、とても良くできてて思わず見入ってしまいます。
監督さんは知らない人。
ジャン=ポール・サルトルのもとで、ギー・ドゥボールとともに哲学を学ぶ。第二次世界大戦中、ナチスに抵抗したフランスの地下組織マキ (抵抗運動) に参加。この頃からあらゆることをメモしていたことから「マーカー」(Marker)というニックネームが付いたといわれる。その後ユネスコの職員として世界中を飛び回る機会を得る。多くの社会主義国を訪れ、映画作品、雑誌の記事として記録する。Wikipediaより)
と、言うことをされてたみたいですけど。
これと言って派手な演出はなく、淡々と抑えた緊張感のある演出と静謐の中で語られるSF。
なんだかすごく面白かったです。
後々の映画作品、テリー・ギリアムの「12モンキーズ」とか押井守作品に影響を与えたみたいですね。
ワシ的には1960年代のセンス・オブ・ワンダーのエッセンスがぎっしりと詰まっててとても好ましかったです。語り口の上品だしとても感動的で感傷的。
トリュフォーの「華氏451」とかお好みだったら気にいるはず。



も一本はこちら↓

「パンと恋と夢」(ジーナ・ロロブリジーダ ヴィットリオ・デ・シーカ 1953年 イタリア)

監督としてワシが大好きなデ・シーカが俳優として仕事している映画ですw
若いジーナ・ロロブリジーダがものすごい美人で歌はうまいし野生の女だしwいわゆる、イタリアの「艶笑喜劇」「人情話」みたいな作品なんですけど、実にチャーミングでよろしい。
第4回ペルリン国際映画祭で銀熊賞受賞。

イタリアの山奥の村で起きる恋の騒動二題を巡るお話です。
古式ゆかしい喜劇も楽しいですぜ。

https://gyao.yahoo.co.jp/player/00274/.../v0937700000000538213/