山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

もうすぐ完走し終わりますよ

がんばって「ブレーキング・バッド」シーズン4の最後の方までやってまいりました。
が、やっぱり誰にも共感できない_かろうじて、妻スカイリーの気持ちはなんとなく理解できる_なドラマなんで、見てて楽しくはないですわねえ。
楽しくないからって、だからと行って面白くはないのか?っちゅーと面白くないわけなくて、面白いんですよ(^_^;)

主人公のホワイト先生はいつまでも冴えない臆病でかっこ悪い癇癪持ちのホワイト先生だし、ジェシーは馬鹿なまんまだし(心根は優しいんだけどね でもそれで悲劇性が増す)
ハンクは暑苦しいしマリーは盗癖と虚言癖が理解出来ないし、息子のジュニアに至っては「お前、うっせえよ!!」としか思えないし(ごめん)

なかなかに「アメリカで普通の家庭生活を送るのは地獄」というこの物語の根底に流れるものがそら恐ろしくなるドラマですw
本当に家族のためだったらホワイト先生犯罪に手を染めることはなかったわけで。
それだけに、この物語は「死を前にした男がそれまで持ってた価値観とかモラルとか、色々なものをかなぐり捨てて、賭けに出る物語」と見ることができると思います。

「breaking bad」とはそもそも「不良になる」って意味みたいだし。
自分の残り時間が短いから、後は野となれ山となれとばかりに好き勝手やぶれかぶれにやってみるって物語は映画「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」とかでも描かれたテーマでありましたが、どこまでもかっこ悪い小心者のだめな自分からは逃れられないってところではとてもリアルだし、見てて楽しくないドラマであります(で、それが面白くないのか?って言うとまた違うんだけどね)