山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

不思議な映画「インランド・エンパイア」を見た

デビッド・リンチの映画をGyaO!で配信してたんで、見てみましたー。
主演は「口が和式便器の形してる女」とワシが勝手に呼んでいる女優ローラ・ダーン
ローラ・ダーンはハリウッドの有名女優で豪邸に住んでて、夫と愛し合ってて_て設定なんですが。
東欧で途中まで作られたものの、色々不都合が起きて撮影中止になった呪われた作品と呼ばれている映画「47」の主役をゲットして撮影に挑むのですが、何故かその現場では不可思議なことが起こり続けて…
ついには主演の女優は自分が本当の女優だったかどうかもよくわからなくなってしまう…という物語でした。

リンチが色々賞を取った「マルホランド・ドライブ」という作品がありまして、ワシはこの映画が大好きなんですけど。
(「女優の生きる道はけもの道!」みたいな部分が)
インランド・エンパイア」って、それを発展させて更にわけをわからんくしたような映画です(^_^;)

「人の夢の話って聞いててつまんない」ってワシはよく思うんですが。
マルホランド・ドライブ」の最初の方がまさにその状態な映画でしてw
「この話、面白くなるのー?」と涙目(あくびで)見てると、だんだん、物語の本質が顕になってきて、ゾーーーっとする映画です。

つまり、「インランド・エンパイア」も。なんだか変な煙幕をまとった映画です。
幾つかの物語が並行して語られるのですが。
・うさぎの被り物をかぶった人たちが演じる全然笑えないホテルを舞台にした?コメディ
・呪われた映画「47」の主演になった事で不可思議な世界に迷い込む女優(ローラ・ダーン
・貧乏でDVを受けているヨーロッパの売春婦(これもローラ・ダーン
・ロスで路上売春をしている女たちの中に混ざっているローラ・ダーン(そして隣には、「仕事のせいで膣と直腸がつながってしまって余命幾ばくもないという友達の娼婦」の話をする裕木奈江がいるという←なんでリンチ映画に裕木奈江が居るのかさっぱりわからなくて一瞬目が白黒しました)

INLAND EMPIRE - Official Trailer



女優という仕事が、脚本をもらって別人の、別の人生を演じるうちに自分が何者なのかわからなくなって虚構も現実も入り混じってしまってもう発狂寸前。でも何故だか最終的には何か救われたわーー(-ω☆)キラリ
みたいな話でした(な、気がする)
ながーい映画なんで。お暇な時にどうぞw(一応、ホラー映画って事になっているらしい?)