山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「血と骨」

梁石日ヤン・ソギル)の小説が原作となってて、少し前に話題になった映画だったんで見てみました→「血と骨」
いわゆる在日朝鮮人の男性の一代記なんですけど…モデルは作者・梁石日さんのお父様らしいんですけど…

人物像に破壊力がありすぎてw
ほとんどモンスター映画というか怪獣映画みたいなのりで見てしまいました。とても人間のやることとは思えない仕業の連続でw

とりあえず、女はどんどん犯す。
子供が見てても見てる前で平気で犯す。犯しまくる。あちこちでばっこんばっこん(下品!)です。

犯罪も平気の平左。なんなら人だって簡単に殺す(その殺す経緯がとても不気味でビックリすると同時に「コレが俺の優しさ」とでも言わんばかりの態度なんで、「シリアルキラーだって殺すときに自分なりの慈悲の心でやってって言い張る人いるもんなあ」と妙に納得させられる)

本当に生命力の強いゴキブリみたいな人間で。
一斗缶に詰めて腐らせた豚肉をウジ虫をよけながらむっしゃむっしゃと生食するシーンとか…
ワシ的には「テラ・フォーマーズ」のゴキブリ人間の生態を観察するような気持ちで最後まで見ておりました。
でもそのうじの沸いた腐肉を愛人に無理やり食べさせるのはいかんやろー(◎_◎;)少なくとも愛人は普通の人間なんだしー。

…とりあえず、身近にこんな人が居なくて良かった…という気持ちの連続映画でしたw
でも日本の社会には確実にこんな人達が実在してて未だにあいも変わらず似たような独特の勝手な理屈を振り回して暴れまわっているんですよね…

ま、それを正当化するためのプロパガンダ映画とも受け取れそうな。そんな映画です(特に終わり方とか)
ところが普通の日本人としては「おおお、絶対に友だちになりたくないこんなんと絶対に関わり合いになりたくない」と祈る気持ちしか湧いてこないっていう…
撮った側とそれをぶつける相手である普通の日本人との間には深くて暗い河があるぅ〜♪と言うか。
「お願い、こっち見ないで!!」と懇願するしかない映画です。