山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

友人の夫の訃報を知る

先日、偶然昔のママ友に会ったら。なんと彼女の夫が2年前に亡くなったことを知らされて驚いてしまった。
とても仲の良いご夫婦で、お互い、中学生の時の同級生で。
成人後に再会して結婚_だった記憶。
再会した時の驚きを彼女のご主人が酔っ払って語っているのを聞いたことがある。

「もう、いい女でねー!引目鉤鼻っつーの?黒タイトスカートなんかはいてて色っぽいの!」と。

彼女の息子と同じスイミングスクールに初号機を通わせてて、その後同じ幼稚園に通う事になったので、おそらくはワシがこの土地に引っ越してきた時に最初に知りあった人のうちの一人なのだ。

とても快活な女性で働き者で。
知り合った当初は狭いアパートに親子4人で暮らしておられたが、その後、同じ町内の海辺に立派な豪邸を立てて引っ越して来られて。
初号機が中学生の頃まではPTAとかでよく会う機会もあり、会えば話が弾む仲だったんだけど。

子供が大きくなると彼女と会うチャンスもなくなり。
昔は専業主婦だったワシも彼女もその後、働き始めたのでここ数年は全然会ってなかった。

彼女の子供もそれぞれ独立し、東京と大阪で暮らしているそうで。
犬ももう亡くなってしまったと聞いて思わず。

あの広い家にたった一人で住んでいるの!?」と聞いてしまったわ(ごめん)

今から7年くらい前に「子供が巣立ったら寂しくなるから九大生の下宿人でも置こうかしら。知り合いに居ない?」とか彼女は言ってたのだが。
いくら格安でも大学まで公共交通機関が無いし。
自転車で通うにも途中に激しい坂道があるし「ちょっと厳しいかも」とその時答えてたのだが。
やはり下宿人は見つからなかったみたいで。
「そうなのよーあの家に一人で住んでいるのよー」と笑う彼女。

あの豪邸に。海が見渡せる豪華なお風呂がある家に。素敵な天窓がある広大な家に。
たった一人で住んでいるとか思うと、ワシが寂しくて泣きそうだ。
おそらく彼女は子どもたちや夫や愛犬との楽しく賑やかだった日々が詰まっている家を守っているんだろうな。

そう考えるとまた泣けてくる。