山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「うつくしいひと」と「うつくしいひと サバ?」

高校の後輩である行定勲監督の作品「うつくしいひと」と「うつくしいひと サバ?」がNHKBSプレミアムでオンエアーされましたので、録画して見てみました。

しまった、この日は大雨が降ったんですた(´;ω;`)
途中、映像がアレアレになってて(BSの電波は雨に弱い)数十分間映画本編が撮れてませんでした(´・ω・`)

熊本を舞台にした出演者もスタッフも全員熊本県出身者という映画で。
ノスタルジックな恋の記憶が感傷的なタッチで描かれてゆきます。
動画やあらすじはこちらにてどーぞ↓

うつくしいひと

高良健吾くんが主演なんですけど。
前期の朝ドラ「べっぴんさん」に出てた彼を見て気が付きました。
高良健吾くん、叔父にそっくり…!!」
老け演技をしている時の立ち姿とか佇まい、鼻の形とかがそっくりでぎょっとしました。

なので、それ以来、彼には好印象を持っているんですけど←単純

ま!それは置いといて。
生姜こと、姜尚中(かんさんじゅ/政治学者)が出ているんですよこの映画。重要な役で。
この人、本当に本職の話をしている時以外は素敵な人で、実にモッタイナイw
日曜美術館の司会をしてた時だって良かったのに。まさかあんなとつけもにゃーキャラクターとは。
ワシは「テツオ」と彼のこと呼んでおりますが(本名は「永野鉄男」)熊本の幼なじみたちはもっと驚いていることでしょう。

内容は甘いラブストーリーで、美しい熊本の風景がこれでもかと背景に投入されててまして。
この映画の公開直後、あの震災が起きてこの美しい風景の数々が破壊されてしまい、もう二度と戻らなくなった事を思うと感慨が深いです。

それは行定監督も、この映画を見た熊本のお客さんたちも同じ気持だったらしく。
この映画の公開後、震災が起きたことにより、行定監督は鎮魂と慰霊のため、残された人々のため、続編を撮ることにします。
それが「うつくしいひと サバ?」ですね。

それはこんな物語です↓

震災後、小さな包を抱えたフランス人青年が道に迷いながら途方に暮れているのに遭遇し、手助けをすることにした探偵(高良健吾)とその仲間たち。
彼が益城町出身でコンテンポラリーダンサーだった彼の妻マリの遺骨を、故郷のマリの父のもとへ届ける旅をしている事を知ります。
震災で傷ついた人々とすっかり姿を変えてしまった熊本の風景。
そんな中で出会ったコンテンポラリーダンサーを目指す少女「マリエ」
被災した益城町の瓦礫の前で彼女は鎮魂の踊りを踊ります。
いつしか彼女は喪服姿となり、無残な震災の爪痕の残る美しい熊本の風景の中で踊り続けるのです。

まあ…ベタな話ですけど…

泣くよね!泣いたよね!!
どんなに辛い悲しいことが起きても、取り残されたとしても、人生は続く。
そんなメッセージに思わず励まされました…