山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

焼肉の夜

その卒業式の夜、16人の乙女たちは予約してあった焼肉店に繰り出して。夜遅くまで歓談にふけったようです。
お店の方も16人のために宴会場の個室を用意してくださって。
乙女たちは無事に個室に隔離された状態(^_^;)で、思うさま、食べておしゃべりの花を咲かせたようです。
(実際、彼女たちは高校に居た時と同じように物凄くうるさくて、宴会場から店内に出ると、宴会場から聞こえてくる異様な騒々しさが際立ってたそうです)

2時間以上も焼肉店で食べ放題を食べて(若いって素晴らしい)「もう食べられないよお」となるまでそのお店に居た後は、みんなそれぞれ別れがたくて。
16人でぞろぞろと移動してゲーセンへ。
みんなで記念のプリクラを撮って。交換して。

「帰りたくないよお」「別れたくないよお」と言い合ってお別れしたそうです。

その夜の楽しさと寂しさは、翌朝も弐号機の心に強く残ったようで。
次の日は朝ごはんを食べながら弐号機は一人静かにシクシクと泣いておりました。

「泣いているの?」と聞くと、「うん」と真っ赤な目で弐号機が答えます。
「昨夜はすごく楽しくて、寂しかったのね。別れが辛かったのね」と言うと、
「2020年に絶対集まって会おうねって約束したの。その時にはみんな人生がどうなっているんだろう」と泣いた目のままで言います。

2020年、一体みんなどうなっているんだろうね。
彼氏ができている子もいるかもね。
留学している子もいるかも。
18歳の乙女たち、頑張って。