山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

「夜叉」を見る

何故か高倉健映画ととても相性の悪いワシ(^_^;)
たまたまテレビでやっていたので見てみたんですけどね…「夜叉」(1985年 降旗康男監督)

んーなんでしょうねコレは。
メロドラマ?にアクセントとしてシャブ中男を散らして仕上げてみましたみたいな中途半端な印象。
面白かったのは敦賀の風景とそこに暮らす人達の風俗ですが。
物語本編は…なんか少女漫画でもこんなのやんねえぞw的な視線で見てしまいました。

「こんな女いるかーーい」な、田中裕子が演じる小料理屋の女将の魔性っぷりと、「これまじ狂気やん」なビートたけしの演技だけは面白かったですが。
後半、物語が失速してなんかモヤモヤーとしたまま終わっちゃうのがニントモカントモな映画でした。

降旗康男って何撮った人だっけー?」とぐぐって解決
男児生脱糞映画」の「単騎、千里を走る」の日本部分を撮った人ですね。うーん、相性が悪いはずだw

この「夜叉」で一番笑ったのは、健さんの背中が綺麗にサーッと切り裂かれて、その下から和彫りの倶利伽羅紋々が登場するシーンなんですけどね。
コレはどう見ても「夜叉じゃなくて上村一夫」なんですよ、つまり漫画w(この部分でも「この映画は漫画ですよ。まともに取り合わないでね」とエクスキューズされている気がするんですが)

「こりゃあ日本のアニメキャラクターのタトゥー入れている外人を笑えない文化だなあ」と一人で苦笑しました。

※て、ぐぐったらあの和彫りの元絵はイラストレーターの福山小夜の作品だそうで。
上村一夫にパテント料払ったのかなあ…払って無さそうだなあ…(再苦笑)


※確かに上村一夫にしては色気が足りないというか匂い立つような雰囲気に欠けますな…