山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

リュックを背負って歩いてでも行く人と車ですら行きたくない人

さて。熊本では昨日からスーパーが開店したようですね。
実家の両親も4時間半並んで買い物したそうです(´д⊂)
交代で並んでやっと買い物出来たそうで…
「食料は補充できたし、ガス電気水道来ているから大丈夫」との事。
断水している地域では、お風呂どころか飲水さえままならず苦労していることを思えば、実家はかなり恵まれていますね。

それにしても、余震が次から次に来るので落ち着かないし、夜は車で眠って、買い物に行ったら4時間半並ぶって(;_;)
老夫婦はもう体力が持たないですよ。

今日からはさらに開くお店も増えるみたいで、救援物資も続々陸揚げされているようなので…本当に普通の生活を取り戻すまではまだしばらくかかるでしょうけど、今は耐えて。
毎日、少しずつでも状態は良くなっていくはずですから。どうか耐えて。

そんな中、スーパーで水を大量に買っているおじさんを見かけたので思い切って話しかけてみました。
するとその方、昨日まで熊本にいらした方で。
「会社に社員の家族が避難してきているけど救援物資は来ないし断水しているので、自分は福岡に住んでいるけど今から救援物資を持ってまた熊本の会社に戻って水を配るつもり」
とおっしゃいました。

「そうですか、私も熊本の出身です。道中お気をつけて」と言って別れました。
確かに、スーパーの駐車場には熊本ナンバーの車が多いです(いつもは見かけない)
熊本のスーパーが閉店しているので福岡まで買い出しに来ている人もいるのでしょう。

阪神淡路大震災の時も、大阪から西へ向かって、西宮、神戸と移動するに連れてあまりにも風景と人の暮らしぶりが違うので衝撃を受けた_と友人が話してくれたことを思い出しました。
大阪では普通に電車も動いてて会社もお店もやってて、普通の生活が行われているのに、川を渡ると風景が一変して地獄が広がっている_みたいな話。
その時友人はリュックを背負って救援物資を持って電車で行けるところまで行って、電車が止まった先からは徒歩で六甲アイランドにお住いだった奥様のご両親の救出に向かったんでした…

同じ九州で、たしかに余震もあるけど、福岡はごく普通に暮らせてます。
水もパンもお米もおむつも生理用ナプキンも店頭に並んでいます。
そりゃあ買い出しにも来るよね…
福岡は流通が生きているから、買い出しに来れる人はどんどん来ればいいんですよ。

いざとなればワシが高速で行けるところまでは行って、その先は通れる道を通ってでも両親の救出に向かうという覚悟は出来てます。
本当ならその時に、「いや、俺が行く」と。本当に行ってくれなくてもいいけど、言葉だけでも言ってくれるような人が配偶者だったら良かったんですけどね。

現実には「俺にはそんな責任を果たす義理はない」的なひとでなしなんでお話になりません。
来世は、もっとちゃんとした普通の人と結婚したいですねw

多分、この人はワシが被災しても助けもしない予感…