山麓日記帳

全ては消えゆく、雨の中の涙のように

デビッドとキース

その後、ネットのニュースを見てたら、キース・エマーソンは4月の日本公演をもって音楽家生活を引退するつもりだったとパートナーのカワグチマリさんがインタビューで答えてて、なんだかなー(´・ω・`)な気分になっちゃいましたね。

キース・エマーソン、自殺の理由について恋人が語る

指2本が動かなくなっていたのはここ20年以上だし「何を今更」と思うのですが…
動かないだけじゃなくて痛みもあったらしいので、その苦しみから逃げたかったのかな?とも思います。
日本公演でファンを失望させたくないと思っていたみたいで。
だからって拳銃自殺するなんて…
これじゃまるで日本のファンが死に追い込んだみたいになっちゃうじゃないですか。

指が動かなくても、往年の強烈な左手のアタックが無くても。
ファンは、キースが音楽をやりたくて、やることで喜びを感じているんだったら、それで満足したと思うんですけどね。
彼にとっては音楽はもはや苦痛でしかなかったのかもしれません。

しかし、気になるのは「3月11日の午前1時30分頃、カリフォルニア州サンタ・モニカの自宅に戻ってきたところ、遺体を発見」て一文なんですが。
そんな時間まで何を…
うつ状態だったら一人にしないでせめて病院に入れて欲しかったと恨み言の一つも言いたくなります。

…とか考えると。
自分のなすべきことをすべてやり尽くして。世界に別れを告げるアルバムも作って。
死の二日前には満面の笑みでフォトセッションに挑み、先妻の子と、現妻、現妻との間に生まれた娘に囲まれてやすらかに逝ったデビッド・ボウイは、まったく破格の人生だったんですねえ。

まあ。デビュー以来、ほんの僅かな休止期間を除いては、常に最前線で活動し続けていたボウイと比べるのは酷かもしれませんが…